リンゴ

この記事は約 2 分で読めます。

今回解説するのは日本の代表的な

果物ベスト5には入る「リンゴ」です。

 

世界的にも古くから有名な果物で、

世界のスーパーで売られていない所は無い

というほどポピュラーな果物です。

ことのは先生
ことのは先生
りんご1日1個で
医者いらず。
と言われる程
健康にも良い果物です。

これほど人気があるにも関わらず、

「リンゴの漢字が異様に難しい」

と言うことです。

 

そこで今回は「リンゴ」の漢字から由来まで、

徹底的に紹介していきたいと思います。

「リンゴ」の漢字は?

林檎

「リンゴ」は「林檎」と書きます。

 

まず、それぞれの漢字を見ていきましょう。

「林」
音読み:リン
訓読み:はやし、おお(い)
漢字検定:10級

 
意味は「木が集まった状態、人が集まった様子」

などがあります。

 

よく使われる二字熟語は

「森林・林間・林業」などがあります。

「檎」
音読み:ゴ、キン、ゴン
訓読みは無し
漢字検定:準1級

 
意味は「リンゴ、バラ科の落葉高木」

などがあります。

 

この「リンゴ」元々の原産は

アジア西部からヨーロッパの東南部あたりです。

 

その林檎が日本には奈良時代に

中国を経由して伝来した記録があり、

その際に漢字「林檎」も持ち込まれました。

「リンゴ」のもう一つの漢字とは?

漢字

実はリンゴは「林檎」と書く以外に

「苹果」という漢字で書く場合があります。

「苹」
音読み:ヘイ、ヘン、ベン
音読み:ヒョウ、ビョウ、ホウ
訓読み:うきくさ、よもぎ
漢字検定:1級

 
意味は訓読みそのまま

「うきくさ、よもぎ」などがあります。

「果」
音読み:カ、ワ、ラ、カン
訓読み:は(たす)、は(てる)
訓読み:おお(せる)、くだもの、はか
漢字検定:7級

 
意味は「くだもの、はたす、できばえ」

などがあります。

 

よく使われる二字熟語は

「青果・結果・果敢・因果」などがあります。

 

この漢字が中国では「ピングオ」と読まれ、

当時「林檎(リンゴン)」と交じり合った結果

「リンゴ」と読むようになりました。

 

現代でもリンゴのことを中国では、

「苹果(萍果)」と書いています。

「リンゴ」の語源「来禽」の由来とは?

意味

最後に、

「なぜ漢字で林檎と書くのか?」

という疑問を見ていきたいと思います。

 

まず、そもそも「リ・ン・ゴ」という読み方は

当初「リンキン」「リンゴン」

と言った読まれた方をしていました。

 

日本に渡来した当時には「リンゴウ」と訛り、

江戸時代初期に「リンゴ」と読まれる

ようになったという説が有力です。

 

さらに、書き方も当初は「林檎」ではなく

「来禽」と書かれていました。

 

「来」については二つの説があり、

①「リンゴの自生地域が林にあり、

リンゴを木実として捉えられたことから

「林(ハヤシ)」の意味に変化した」

②「リンゴを自家栽培し始めた

人名「林(りん)さん」に因んだ」

という説があります。

 

「禽」という漢字の意味は、

中国ではいろいろな鳥類を総称して

名付けられた漢字になります。

 

リンゴは多くの鳥のエサとして見られており、

「鳥が来る果物」

という意味が由来しています。

 

その後、この「禽」という漢字の

鳥類というイメージが薄れ、

「木になる果物のリンゴ」

から「木」が辺につき

「檎」となったと言われています。

 

どうでしたか?

今回はリンゴの漢字をかなり深堀りしてみました。

 

ちょっと複雑だったかもしれませんが、

「ためになった!」と思ってもらえたら幸いです。

他の記事も見る

この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。