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「牛」が夢に出てくると
「豊かさ・母性・攻撃的」
などを表すそうです。
この「牛」の漢字が3つ合わさる
「犇」となると非常に難しい
漢字へと変わり、
夢の意味まで変わるんです。
出てくる夢は
・運気アップ
・仕事の社会的成功
の暗示となります。
夢ではこんなにも意味が変わりますが、
漢字ではどう変わるのでしょうか?
さっそく見ていきましょう。
「犇」の読み方は?
まず、「犇」の読み方は
音読み:ホン
訓読み:はし(る)、ひしめ(く)
と読みます。
「牛」が
音読み:ギュウ、ゴ
訓読み:うし
こういった同じ漢字を
組み合わせた文字は同じ読み方をする
場合もあるのですが、
今回は全く違うことが分かりましたね。
「犇」の意味は?
現在は主に、
①「たくさんの老若男女が密集する」
②「がやがやと騒ぎ立てる」
③「木が軋(きし)むような、
ぎしぎしという音がする」
という意味で使われています。
特に「犇く」という言葉で
昔からよく使われており、
古典の有名な作品にも多く見受けられます。
その中の三つをご紹介します。
一つ目は、「平家物語」です。
その中に
「京より御使ありとて犇めきけり」
という文章があります。
これは
「京から使いの者が来たということで、
大勢の人が集まった」という意味です。
京からの使いが物珍しかったから、
多くの人が見に来たのですね。
二つ目は、「宇治拾遺物語」です。
その中に、
「片方に寄りて、寝たるよしにて、
出で来るを待ちけるに、
すでにしいだしたるさまにて、
ひしめきあひたり」
という文章があります。
これは、
「部屋の隅の方に身を寄せて、
寝ているふりをしているままで、
ぼたもちが完成するのを
(今か今かと)待っていたら、
もう既に出来ているようである。
僧たちが一緒に(ぼたもちが完成したぞ)
と騒ぎ立てている」という意味です。
高校古典の教科書に掲載されているので、
見覚えがある人もいるかもしれません。
三つめは、「枕草子」です。
その中に、
「いとど奥の方より、
物の犇めき鳴るもいと恐ろしくて」
という文章があります。
これは、
「もっと奥の方から、
ぎしぎしと(木が軋んでいるかのような)
物音がしているのがとても恐ろしくて」
という意味です。
このように「犇く」という言葉は、
歴史の深いものであることが分かります。
「犇」の現在の使い方は?
最後に、今でもよく使われる状況に
焦点を当てて見ていきましょう。
基本的には、
「人が多く集まって身動きが取れない状況」
を表すことが多いです。
例えば、「通勤ラッシュ」
東京の方は特に感じれると思いますが、
あの人と人とがぎゅうぎゅうに
押し込まれている様子が
まさに「犇く」です。
次に「犇々と(ひしひしと)」
これは、
「強く身に感じたり緊迫した状況」
を表すことが多いです。
例えば、秋から冬に変わった途端、
突然寒くなったりしますよね。
この時の感覚を、
寒さが「犇々と」伝わってくる
と表すことができます。
さらに、
「人から何かのオーラが伝わってくる」
つまり誰かが失恋して元気がなかったり、
テストでいい点を取りたいと言って
勉強している友達から、
「悲しさ」「やる気」
が伝わってきませんか?
この時に「犇々と伝わってくる」
という風に表すことができます。
どうでしたか?
「犇」は単体で使うよりは
熟語で使われることがほとんどです。
漢字を知らなかっただけで
熟語は聞いたことがあったと思うので
「この漢字が使われてたんだ!」
などと覚えておいて頂けると幸いです。
この記事の監修者
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