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今回はいろんな「古風なイメージ」
を持った漢字一文字8個を紹介します。
意味だけでなく、
一文字ずつ
色々な目線から
紹介していきたい
と思います。
では、早速見ていきましょう!
「古風・和風」な漢字一文字8選!
①「雅」
訓読み:みやび
漢字検定:4級
この漢字が使われる言葉には、
「雅楽(ががく)」
「雅やか(みやびやか)」
などが挙げられます。
「雅楽」とは
「日本古来の儀式音楽や舞踊」を指します。
かつて、飛鳥時代に仏教が伝来してから、
平安時代初期にかけての間に、
中国大陸や朝鮮半島から
様々な音楽や舞が伝わってきました。
それらを日本独自の様式にした音楽が、何と
「1200年以上の歴史を越えて」
愛されているんです。
これは日本の古典音楽としてだけでなく、
世界の古典音楽としても
世界から高く評価されています。
・上品である
・きちんとしている
などがあります。
<古風・和風だと感じる理由>
これは「宮ぶ」から生まれた言葉で、
「宮廷風であること」が本来の意味です。
「雅」と言う言葉は
「日本文学の美的理念の一つ」
とされています。
上品で優雅、
さらに知的に洗礼された情緒美を持ち、
粗暴や無知などでない人。
あなたの周りにそういった人が居れば、
まさに雅な女性(男性)ですね。
②「寿」
訓読み:ことぶき
漢字検定:3級
この漢字が使われる言葉は、
「恵比寿(えびす)」
「寿命(じゅみょう)」
などがあります。
・寿命が長い
・長命を喜び祝う
・めでたいことを祝う
などがあります。
<古風・和風だと感じる理由>
日本での結婚祝いなどの
「のし」「贈り物」などに
「寿(ことぶき)」
と一文字で表しますよね。
さらに、おじいさんやおばあさんに対して
お祝いするときや、お寺や神社の行事などで
使われることも多いです。
この主な意味である長生きのお祝いの言葉は
全部で九種類ありますが、
全て言うことができますか?
61歳は「還暦(かんれき)」
70歳は「古希(こき)」
77歳は「喜寿(きじゅ)」
80歳は「傘寿(さんじゅ)」
88歳は「米寿(べいじゅ)」
90歳は「卒寿(そつじゅ)」
99歳は「白寿(はくじゅ)」
100歳は「紀寿(きじゅ)」
100歳は「百寿(ひゃくじゅ)」
です。(100歳は2種類あります)
ぜひ覚えておいて、
その年になったお世話になっている方へ
感謝と敬意を込めて
お祝いの品を送ってみてはどうでしょうか?
③「曙」
訓読み:あけぼの
漢字検定:準1級
この漢字が使われる二字熟語は
「曙天(しょてん)」「曙光(しょこう)」
などです。
・夜明け
・日がのぼりはじめて明るくなる
などがあります。
<古風・和風意味だと感じる理由>
「あけぼの」と言えば、
清少納言「枕草子」
にあるこの一文を思い出します。
「春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山際
少し明かりて
紫だちたる雲の細く
たなびきたる」
現代の言葉に訳すと、
「春と言えば、夜が明け日が昇り始める時間
(日が昇るにつれて)次第に白くなる山際が、
少し明るくなると、
紫がかっている雲が横に長く
尾を引いている様子が良いんです。」
となります。
今も昔も、夜明けの景色が綺麗だと
感傷に浸る感覚は同じなんでしょうね。
④「武」
訓読み:たけ(し)、もののふ
漢字検定:6級
この漢字が使われる言葉には、
「古武士(こぶし)」「武張る(ぶばる)」
などが挙げられます。
・戦い、戦争
・兵、軍人。
・先人が行った事業のあと
などがあります。
<古風・和風だと感じる理由>
日本の戦国時代を
思い起こさせるような漢字です。
そんな武将であった
「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」
あたりはとても有名ですよね。
また、この漢字は
長い柄の先にかぎ形の両刃が付いた
武器を表す「戈(ほこ)」
とめる、とまる、とどまる、行進する、進む
などの意味を持つ「止」
が組み合わさってできた漢字です。
この漢字の意味として、ある説では
「武:武器を止める、戦をやめること」
一方で、
「武:戈を持って進む、攻める、戦う」
という意味だとされる研究結果があります。
みなさんがもし、この漢字の意味を
考え直す話し合いに参加したとしたら、
どちらに賛同しますか?
⑤「寺」
訓読み:てら
漢字検定:9級
この漢字が使われる言葉には、
「尼寺(あまでら)」「古寺(こじ)」
などが挙げられます。
・寺院
・仏道の修業を行う場所
などがあります。
<古風・和風だと感じる理由>
「お寺」のルーツはインドなんですが、
その歴史はなんと紀元前5世紀まで遡ります。
寺が出来た理由も意外なんです。
雨の時期にうっかり虫を踏みつけて
殺してしまうことを避けるため、
外に出ずに瞑想をして過ごそう…
ということで作られた場所が
「寺(中国で付けられた)」
だったのです。
ちなみに、神社と混同しがちですが
「お寺」は「仏教」
「神社」は「神道」
と違いがあります。
⑥「茶」
訓読み:なし
漢検級:9級
この漢字が使われる言葉には、
「日常茶飯事(にちじょうさはんじ)」
「緑茶(りょくちゃ)」などがあります。
・ちゃ
・ちゃいろ
・茶道の略
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
日本でお茶を飲んだことがない人は
いないでしょう。
そんなお茶を伝えたのは、
中国の文化を学ぶ為に海を渡ったお坊さん。
当時はとても貴重だったので、
「天皇のためにお茶をいれた」
という文書が残されています。
その後、日本でもお茶の木が植えられて
お茶が作られるようになり、
安土桃山時代には千利休によって、
「茶道」と呼ばれる日本独自のお茶文化
が広められました。
皆さんは何茶が好きですか?
(私はあったかいほうじ茶が好きです)
⑦「趣」
訓読み:おもむき
漢字検定:4級
この漢字が使われる言葉には、
「趣味(しゅみ)」「興趣(きょうしゅ)」
などがあります。
・心持、考え
・おもしろみ
などがあります。
<古風・和風だと感じる理由>
この漢字でよく聞く
「おもむきがある」と読むときは、
一つ目に、心の動く向き、ありかた。
二つ目に、事柄の大事な内容、趣旨。
三つめに、伝え聞いたこと、ようす。
四つ目に、物事の様子、やり方。
五つ目に、全体から感じられる様子。
六つ目に、そのものが感じさせる風情、しみじみとした味わい。
といった意味があります。
古典にも「あはれ」を
「趣がある」と訳すものがありますよね。
これは現代版で言うところの
「エモい」にあたるんでよ。
風情ある風景を見て
「エモいじゃんこれ!日記に書こー」
と昔の人は思っていたのかと思うと、
ちょっと面白いですね。
⑧「和」
訓読み:なご(む)、なご(やか)
訓読み:やわ(らぐ)、やわ(らげる)
漢字検定:8級
この漢字が使われる言葉には、
「平和(へいわ)」「温和(おんわ)」
などがあります。
・おだやかになる
・仲良くする
・日本、やまと
などがあります。
<古風・和風だと感じる理由>
やはり最後はこの漢字でしょう。
大和撫子や戦艦大和など、
昔から「和」という漢字が
日本を表す言葉には使われていました。
この「和風」という漢字からも
「日本古来の文化」
を感じさせられますよね。
四季折々の季節を楽しみ
日本古来のこころを大事にする文化
日本に生まれ育った人として、
これからも大切にしていきたいですね。
どうでしたか?
漢字を見ただけですが、不思議と
「日本の文化を大切にしよう」
「日本人として礼儀正しく生きよう」
など、皆さんそれぞれ
何か思うことがあったかもしれません。
(少し壮大過ぎるかもですね笑。。。)
でも、これを機会に
日本の良さを改めて考えて、
会社や学校である嫌な事も
正しく向き合ってみてはどうでしょうか?
「雅」「寿」
「曙」「武」
「寺」「茶」
「趣」「和」
どうでしたか?
二字熟語だけでなく、
「古風な二字熟語・四字熟語」
もまとめているので
この記事を楽しんでもらえた方は
こちらも読んでみて下さいね。
この記事の監修者
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