四字熟語

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四字熟語は明確なものだけでも

4000種類以上あると言われています。

 

今回はそんな中から

「古風・和風な四字熟語」を厳選しました。

ことのは先生
ことのは先生
「古風」の意味は
現代にそぐわない
様子や方法で、
昔のような様
となります。

では、今回紹介するのは「7種類/4000」

。。。と言われると

少し物足りないかもしれませんが

意味や由来などもしっかり説明していくので

最後まで読んでもらえると嬉しいです。

「古風・和風」な四字熟語7選!

①「温故知新」

温故知新

読み方
温故:おんこ
知新:ちしん
小学校6年生で習う漢字

 
「温故知新」の起源は、

論語を文献にした四字熟語です。

 

論語とは孔子の言葉をまとめた書物であり、

孔子は古代中国の思想家・儒教の創始者

でもあります。

 

この論語はお弟子さんが

孔子の言葉を書かれたもので、

もしこの論語がなければ

今孔子の言葉は残っていなかったんです。

ことのは先生
ことのは先生
「温故知新」
の意味は
「古い教えを学び、
新しい解釈を得る」
となります。

<古風・和風だと感じる理由>

「温故知新」の

「温」は「よみがえらせる」

「故」は「古い」

この2つが組み合わさって、

「過去をよみがえらせる」となります。

 

「知」と「新」は、

文字の通り「知る」そして「新しい」で

「新しいことを知る」

という意味になります。

 

「温故知新」の意味を知ることで、

昔の人の話は大事だなと思います。

 

目上の人と話すと、

「時代遅れだ・昔の人だから」

とムカつく時ありませんか?

 

確かに新しいことを知るのも大切ですが、

昔の人の意見も大事しようとする姿勢自体が

大切なことなのかなと思いました。

 

②「旧套墨守」

言い換え

読み方
旧套:きゅうとう
墨守:ぼくしゅ
漢字検定
套:漢字検定準1級

 
「旧套墨守」の由来は

中国の戦国時代に思想家の墨子(ぼくし)

という方がいました。

 

平和主義を初めて説いた思想家です。

 

墨子は宋の城を9回も敵から守ったことで

自らの習慣を固く守る大切さを

知ったと説いていたことが由来です。

ことのは先生
ことのは先生
「旧套墨守」の
意味は
①古いしきたりを
固く守る。
②古いしきたりの為、
融通が利かない。
などとなります。

<古風・和風だと感じる理由>

「旧套」は「受け継がれる風習」

「墨守」は「主張をかたくなに守る」です。

 

「旧套墨守」は古い伝統やしきたりは

大事だと言うことを教えてくれます。

 

しかし大事にするあまり、

他人の意見に耳を貸さない

反面教師な点もあるのですね。

 

③「古今東西」

古今東西

読み方
古今:ここん
東西:とうざい
小学校6年生で習う漢字

 
有名な『古今和歌集』に

「古今東西」と同じ漢字が使われてます。

 

しかし、同じ「古今」でも

『古今和歌集』では「こきん」

「古今東西」では「ここん」

と読みます。

 

紛らわしいと思いますが、

間違えないようにしましょう。

ことのは先生
ことのは先生
「古今東西」
の意味は
①あらゆる場所において
②いつでもどこでも
となります。

<古風・和風だと感じる理由>

「古今」が時間

「東西」が空間の流れ

を示します。

 

この「古今東西」は

場所のイメージが強いですが、

時間・空間両方とも、

全ての範囲を知り尽くしているという事から

「昔から今現在まで、日本中どこでも」

といった意味合いになります。

 

「古今東西」のように反対の意味を持つ

2つの熟語が組み合わさると、

無限に広がっているようなイメージの

壮大な四字熟語となるんですね。

 

④「名所古刹」

名所古刹

読み方
名所:めいしょ
古刹:こさつ
漢字検定
刹:漢字検定準2級

 
「名所古刹」と言われる、古くて

名所であるお寺が何か所も存在します。

 

1ヵ所例を挙げると、長野県の本山慈恩寺。

 

ここは文化財の宝庫であり、

若返り信仰で知られているお寺です。

ことのは先生
ことのは先生
「名所古刹」の
意味は
・由緒ある寺
となります。

<古風・和風だと感じる理由>

「名所古刹」の「名所」は、

文字通り観光名所と言われる名所です。

 

「古」は由緒や伝統がある古い

「刹」は

 

寺の由来は、

昔は僧侶が仏法の悟りを開いた時、

それを遠方に知らせる手法として

柱に旗を立てることだったのです。

 

それが転じて寺となりました。

 

今のように、ちょっとしたことでも

スマホですぐ相手に伝えれる現代。

 

普段は何も思わず使いますが、

こういうことを考えると色々なことが

すごく快適になった生活なんだな

と実感できますね。

 

⑤「百花繚乱」

百花繚乱

読み方
百花:ひゃっか
繚乱:りょうらん
繚:漢字検定1級

 
「百花繚乱」の由来ですが、

実はいつ頃からこの四字熟語が

使われたかはわかっていません。

ことのは先生
ことのは先生
「百花繚乱」の
意味は
①たくさんの花が
咲き乱れている。
②優秀な人が多く現れ、
一時的に立派な作品が
出てくる。
となります。

<古風・和風だと感じる理由>

「百花繚乱」の

「百」は単純な数ではなく「数多く」

「百花」は、様々な花

「繚乱」は、花が咲き乱れている

ことを言います。

 

これを組み合わせると、

「様々な花が咲き乱れている」

となるのです。

 

後者の意味は、

花を美しい女性として表してます。

 

ここでの美しい女性というのは、

見た目だけではありません。

 

その女性の頭の良さ、独特の感性

等も含まれてます。

 

そんな花が咲き乱れている箇所が、

才能が開花したと言えると思います。

 

優れた人を花の様子で例えるのは

何か雅な感じがして良い言葉ですよね。

 

⑥「華胥之夢」

華胥之夢

読み方
華胥:かしょ
之夢:のゆめ
漢字検定1級の四字熟語

 
「華胥之夢」は、中国の伝説的な

人物である「黄帝」が由来となっています。

ことのは先生
ことのは先生
「華胥之夢」の
意味は
・いい夢を見る
・昼寝をする
ことを指します。

<古風・和風だと感じる理由>

「華胥(かしょ)」とは

「黄帝が夢を見ている時にのみ、

行くことが出来る場所」

とされています。

 

その場所では争いが無く、

理想的な政治が行われている所でした。

 

黄帝は夢から覚めた後、

夢での政治を現実世界においても

同じように政治を行った

という話があります。

 

良い夢を見ると言う意味ですが、

そこには「夢を現実にしたい」という願いも

含まれている四字熟語だったんですね。

 

⑦「初志貫徹」

初志貫徹

読み方
初志:しょし
貫徹:かんてつ
漢字検定2級の四字熟語

 
「初志貫徹」の語源は無く、

単純な熟語の合わせが由来となります。

ことのは先生
ことのは先生
「華胥之夢」の
意味は
「自分が決めた事を
目指し、それを
途中で諦めないこと」
ことを指します。

<古風・和風だと感じる理由>

「初志」は「初めに思い立った気持ち」

「貫徹」は「最後までやり通す」

を表してます。

 

自分の人生において

「途中で思ったのと違ったとしても、

折れずに続ける」といったことは

非常に難しいことだと思います。

 

諦めずに頑張ることで、

結果的に自分を成長させることを

改めて感じさせられる四字熟語ですね。

まとめ
まとめ
今回の四字熟語
「温故知新」
「旧套墨守」
「古今東西」
「名所古刹」
「百花繚乱」
「華胥之夢」
「初志貫徹」

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。