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漢字は日本を表す文化の一つとも言えます。
そんな漢字ですが、
小学校6年生までで習うだけでも
漢字の数は約1000文字
常用漢字は約2000文字
もあります。

には約5万字
中国の「中華字海」
には約8万字
と、この世の漢字が
いくつあるかが
正確ではない程です。
8万文字には簡単に書ける漢字から
非常に複雑で画数の多い漢字まで存在し、
“その全てを
覚えられている人はいない!”
と言われるほどです。
これだけ数のある漢字には、
「たった一文字」で深い意味を
持つ言葉もあります。
今回はそんな
漢字一文字を10個紹介するので
「何か少し良い気分になった!」
「友達の名前にこの漢字が入ってる!」
と楽しんで読んで頂けると幸いです。
「深い意味」のある漢字一文字10選!(前半)
①「幸」
訓読み:しあわ(せ)、さち
訓読み:さいわ(い)
小学校3年生で習う漢字
この漢字がよく使われる二字熟語は
「幸福」「幸運」「不幸」などです。

・運が良い
・思いがけない幸せ
・可愛がられる
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
一画目を取ってしまうと
「辛」と言う漢字になります。
たかが一本ですが、
これがあるだけで天と地の差なんです。
「幸せ」と「辛いこと」は
紙一重ということでしょうか。
②「忍」
訓読み:しのぶ、しのばせる
中学校で習う漢字
この漢字がよく使われる二字熟語は
「忍者」「忍耐」「堪忍」などです。











・我慢する
・こらえる
・隠れて行動する
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
日本では忍者の「忍」の字で有名で、
海外でも「Ninjya」の語音としても
そのままで人気があります。
「心」の上に「刃」
という漢字から成り立っています。
心に強い刃を持つ事で
どのような状態にも耐えうることができる
強靭な精神力、強い心を意味する
シブイ漢字一文字ですね。
③「夢」
訓読み:ゆめ
小学校5年生で習う漢字
この漢字がよく使われる二字熟語は
「正夢」「悪夢」「夢中」などです。











・実現したいと思う事柄
・心の迷い
・現実から離れた空想
・はかないこと
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
人を表す部首「にんべん」を
付けると「儚い(はかない)」
という漢字にもなります。
夢を見る事は簡単ですが、
叶える事はとてつもない
壁があると言うことでしょうか。
でも、
何もしないと何も始まらないですね。
④「忌」
訓読み:い(む)、い(まわしい)
中学校で習う漢字
この漢字がよく使われる二字熟語は
「忌避」「禁忌」「回忌」などです。











・死者の命日
・嫌なこととして避ける
・恐れはばかる
・喪に服する期間
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
己と心の組み合わせで「忌」
自分の心には欲が溢れているのか
と思わされる漢字ですね。
⑤「一」
訓読み:ひと、ひとつ
小学校1年生で習う漢字
この漢字がよく使われる二字熟語は
「一回」「一時」「一番」などです。











・物事の最初
・最上のもの
・ひとまとまり
・他を交えずそれのみ
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
色々な使い方がされますが、
全てにおいて
そこから始まると感じますね。
⑥「聖」
訓読み:ひじり
小学校6年生で習う漢字
この漢字がよく使われる二字熟語は
「神聖」「聖書」「聖域」などです。











・知恵が優れている
・人徳がある
・特に秀でた人
・天子
・穢れが無い
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
「天才」「神童」「逸材」
などの言葉がありますが、
たった一文字でそれを表現できます。
ピュアで特別感がある
心技体の優れた人を連想させます。
⑦「志」
訓読み:こころざ(す)、こころざし
小学校5年生で習う漢字
この漢字がよく使われる二字熟語は
「武士」「大志」「同士」などです。











・自分の心でめざすこと
・思いやること
・書くこと、書いたもの
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
この「志」という漢字には、
秘めたパワーのような感じがします。
意味的には心に決めた
「目標、目的、新年」などを意味し、
それに加えて相手を思う気持ちも
含まれています。
語源的には心である方向を目指すという
「士」が「心」の上に
来ていることから理解できます。
この「士」は「武士」でも使われるように
「武」を進める道筋
というほどの意味ですね。
⑧「大」
訓読み:おお(きい)
小学校1年生で習う漢字
この漢字がよく使われる二字熟語は
「巨大」「大人」「大事」などです。











・形がおおきいこと
・物がおおいこと
・非常に、重要である
・優れている
・立派である
・ランクが高いこと
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
語源的には「人が両手両足を広げた形」
から大きいという意味になります。
今では単純に使用されている漢字ですが、
その草創期には神聖な象形を
採っていたものと言われています。
実は「大」一つでもとにかく
上位であることのの意味を持ち、
「偉大」「大安」「大慶」「大切」
「大義」「大役」「大器」「尊大」
と、とにかく良い意味で
頻繁に使われることが多い漢字ですね。
⑨「喜」
訓読み:よろこ(ぶ)
小学校4年生で習う漢字
この漢字がよく使われる二字熟語は
「歓喜」「喜劇」「喜寿」などです。











・よろこび
・よろこぶこと
・めでたいこと
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
この「喜」の語源をたどれば
祭祀にたどり着くことになります。
一番下の「口」より上は
壁に掛けられた打楽器を示し、
一番下の口は祈りの言葉を
発していることを示す象形です。
つまり、「神を喜ばせようとする形」
をとっています。
その語源が転じて「人を楽しませる」
というほどの意味になりました。
とにかく相手を「喜ばせたい」という
最上級意味を持った
素敵な漢字一文字ですね。
⑩「雄」
訓読み:お、おす
漢字検定4級レベル
この漢字がよく使われる二字熟語は
「両雄」「雄花」「雄大」などです。











・動物のおす
・知力が優れている人
・勇ましい、強い人
などがあります。
<深い意味だと感じる理由>
この「雄」の語源には
左側の広は「肘の象形で広げる」
という意味に転じ、
右側のつくりは
「尾の短いずんぐりとした小鳥」
を意味します。
それがくっついて「オス鳥」を示し、
「大きな姿勢」
を示すような言葉になりました。
何となく「男」という意味を
イメージしますが、意外にも
「とにかくすごい人物」
などの意味を持つことから、
「英雄」などにも使われています。
ここまで紹介した10選/22選が
「良い意味の深い漢字一文字」
でした。


「幸」「忍」「夢」
「忌」「一」「聖」
「志」「大」
「喜」「雄」
「深い意味」のある漢字一文字12選!(後半)
では、ここからも同じ漢字一文字ですが、
「怖い意味の深い漢字一文字」
となります。
苦手な方もいると思いますので、
あえて分けて記載しています。
残る12選にも興味のある方は
こちらの記事へ移動して下さい。
どうでしたか?
良い意味でも悪い意味でも、
どの漢字もとても深い意味があり、
今後使う際には
考えさせられる漢字だと思います。
海外の人にとって
「日本の漢字はとても神秘的」
に見える文字が多いようですが、
意味を知る事でより
漢字の素晴らしさが伝わると良いですね。
この記事の監修者


- 現役の国語教師です。形式的なWeb辞書のようなものではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえるサイトを目指します。
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とても良い
漢字一文字の深い意味が知れてよかった!!
自分の名前にこんな深い意味があったとは!
スゴ~イデスネ