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今回のテーマは「ネガティブ」です。

 

沈んだ気持ちや嫌な気持ちを

誰かに伝える時、

「下がるわー!オワッてる!」

「だるい。何かしんどい。」

と言う方も多いのではないでしょうか?

ことのは先生
ことのは先生
今回はそんな
気持ちを表す
少し難しい二字熟語
を紹介します。

では、さっそく見ていきましょう!

「ネガティブな気持ち」の二字熟語7選!

①「怖気」

怖気

◇読み方
「おぞげ」
◇怖の意味
「おそれる、こわい」
◇気の意味
「心の状態や動き」
ことのは先生
ことのは先生
「怖気」の意味は
「びくびくしたり、
ぞっとすること。
自分が怖い
と思う気持ち」
を表す二字熟語です。

<ネガティブと感じる理由>

他人からだけでなく、

そんな自分を怖いと思うことは

ものすごく心が

追い詰められている状態ですよね。

 

そんな「怖気」の「怖」は最初、

「こはし」と言っていました。

 

意味は「強い」で、

そこから強情という言葉も、

使われるようになりました。

 

中世辺りから「おそろしい」

という意味も仲間入りをしたのですが、

「一見強くて強情な人」でも

実は心は傷つきやすかったりする

と言うことでしょうか?

②「怯弱」

怯弱

◇読み方
「きょうじゃく」
◇怯の意味
「物事を恐れおびえる」
◇弱の意味
「よわい」
ことのは先生
ことのは先生
「怯弱」の意味は
「気が弱く
臆病であること」
を表す二字熟語です。

<ネガティブと感じる理由>

「怯」の「去」は気持ちが

離れていく、といった意味で

「だんだん心が失われ、

おびえるようになった」

のような「心」と言う 

ニュアンスがあります。

 

気が弱くなること、

それは強い心が無くなっている

と言う状態ですので、

周りがすごく気になっているのは

注意が必要な状態かもしれませんね。

 

ちなみに、「怯弱」の類語

「柔弱(にゅうじゃく)」

ば精神面より体が弱い、

またはひよわである事を

表す二字熟語もあります。

 

③「寒心」

寒心

◇読み方
「かんしん」
◇寒の意味
「さむい、身震いする」
◇心の意味
「偽りがない、考えて判断する」
ことのは先生
ことのは先生
「寒心」の意味は
「ぞっとする事、
きもをひやす」
等を表す二字熟語です。

<ネガティブと感じる理由>

今まで以上にあまり

聞いたことが言葉かもしれませんね。

 

この言葉の「心」の意味する

偽りがないに「寒」があります。

 

つまり、

「身震いする気持ちを、より強く」

表現しています。

 

もう少し分かりやすい

二字熟語に言い換えると

「痛心(つうしん)」があります。

 

「痛心」の意味は、

「心が痛み心配する事」を言います。

 

④「怠慢」

怠慢

◇読み方
「たいまん」
◇怠の意味
「おこたる」
◇慢の意味
「気が緩む」
ことのは先生
ことのは先生
「怠慢」の意味は
「なまけて怠る事」
を表す二字熟語です。

<ネガティブと感じる理由>

「慢」は「りっしんべん」は

心を表しており、

「怠」のも心がついてます。

 

両方とも心の動きを表現しており、

気が緩み、怠るといった状態は

初期のうつ病などに

よくある傾向ですので、

ネガティブな気持ちの初期状態とも

言えるのかもしれませんね。

 

⑤「歪曲」

歪曲

◇読み方
「わいきょく」
◇歪の意味
「ゆがんでいびつになる
また、行いが良くない」
◇曲の意味
「曲がっている
また、屈折する」
ことのは先生
ことのは先生
「歪曲」の意味は
「偽って
ゆがめること」
を表す二字熟語です。

<ネガティブと感じる理由>

両方とも「ゆがんでいる」

といった意味がありますね。

 

この2つの文字が重なり、

「ゆがみが強調」

された意味になっています。

 

やはり自分のことを偽り始めるのは

自分を否定している状態で、

とてもネガティブな状態と言えます。

 

「歪曲」の類語で、

「曲解(きょっかい)」があります。

 

「曲解」の意味は、

「相手の言動を素直に受けとれない」

「ねじまげて解釈する」

という意味です。

 

⑥「短慮」

短慮

◇読み方
「たんりょ」
◇短の意味
「事の期間が短い、
能力が他人より劣っている」
◇慮の意味
「あれこれ考える、
思いめぐらす」
ことのは先生
ことのは先生
「短慮」の意味は
「浅はかな考え
または、短気」
を表す二字熟語です。

<ネガティブと感じる理由>

「短慮」は自己中心的な考え

とも言えます。

 

そして「短」には

能力の劣れを感じている部分があり、

そういった妬みから

自己中心的な後ろ向きな考えに

至ってしまうのかもしれませんね。

 

⑦「喜懼」

対義語

◇読み方
「きく」
◇喜の意味
「よろこぶ、めでたい」
◇懼の意味
「びくびくする、おじける」
ことのは先生
ことのは先生
「喜懼」の意味は
「喜びの一方で、
恐れもあること」
を表す二字熟語です。

<ネガティブと感じる理由>

少し不思議な意味の二字熟語で、

情緒不安定とも言えるかもしれません。

 

「懼」の右下の「隹」は、

尾っぽが短い鳥を示します。

 

鳥が怖気づいてキョロキョロする事から

おそれるという意味になり、

「惧」という字に変わります。

 

今は「懼」ですが、

「惧」は「懼」の旧字なんです。

 

部首のりっしんべんは、心の動作を意味し、

恐怖の心を表しているんですね。

まとめ
まとめ
今回紹介した漢字
「怖気」「怯弱」
「寒心」「怠慢」
「歪曲」「短慮」
「喜懼」

あなたが一番ネガティブと思う二字熟語は?

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どうでしたか?

現代社会でネガティブな気持ちは

どうしても避けれないと思いますし、

この記事でそういうケアが

できませんので、せめて

「漢字の勉強にもなった!」

などと思って頂けたら嬉しいです。

 

他の二字熟語のテーマでも

「深い意味、難しい、怖い」

も書いているので、興味のある方は

こちらも読んでみて下さいね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。