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「漢字」は表意文字として、
「1文字でその意味を理解できる」
ことから世界でも非常に難解な言語
とされています。
普段使っている
漢字の中には、
「日本人も知らない
恐ろしい意味」
があったりします。
今回はそんな一文字で
「えっ!?この漢字が怖いの?」
「怖い漢字がさらに怖くなった」
と最後まで楽しんで頂けたら嬉しいです。
では、さっそく見ていきましょう!
「怖い意味」のある漢字一文字12選!
①「幸」
訓読み:しあわ(せ)・さち
訓読み:さいわ(い)
漢字検定:8級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「幸福」「多幸」「不幸」などです。
・しあわせ
・運が良い
・いつくしみ
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
これを見て、
「何で幸せが怖いの!?」
と思った方も多いでしょう。
それはこの「幸」の語源が
「手枷(てかせ)」を意味することです。
昔、死罪になった罪人が
手枷をはめる刑に減刑された
という意味です。
つまり、
「死刑でなくなって幸せ」
と言うことと解説する学者も多いのです。
幸せの裏には常に不幸があるのでしょうか。
②「怨」
訓読み:うら(む)・うら(み)
漢字検定:2級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「怨恨」「怨念」「私怨」などです。
・かたき、あだ
・うらむ、うらみ
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
この「怨」は意味からして怖いのですが、
語源も恐ろしいものなんです。
左上の「夕」が「月の半ば見える象形」
その右が「ひざまずく人の象形」
下の心は「心臓の象形」
から出来上がっています。
これらを総合すると
「心が曲がる事」を意味し、
そこから「恨む」を意味する
「怨」という漢字が出来上がったのです。
③「呪」
訓読み:のろう・まじな(い)
漢字検定:準1級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「呪文」「呪術」「呪縛」などです。
・のろう、のろい
・まじない、まじなう
・災難に対する祈り
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
これは語源も意味と似た漢字です。
この「呪」は元々「祝」と同様に、
「祭壇の前で神に祈りを捧げる」
という意味で用いられていました。
両方に共通する右の「兄」は
「頭の大きい人」を表し、
「古代神主や祭主を意味する」
とされています。
しかし、「祝」の部首「ネ」は
「幸せを祈る祭壇」を表しますが、
部首「口」は
「人が神前で呪文を唱えている姿」
を表しています。
つまり、
「祭壇で祭主が呪いの言葉を発している」
という姿になっているんです。
しかし、漢字は1つ変わるだけで
全く違うイメージになるのも
面白い所かもしれませんね。
④「父」
訓読み:ちち
漢字検定:9級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「父親」「父母」「祖父」などです。
・ちち・ちちおや
・親族の年長となる男
・年老いた男
・男への敬称
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
「父」が怖い漢字なんて嫌ですね。
これは象形文字で
「鞭を持つ人の姿」が示されており、
「子供を鞭打つ怖い親」と転じて
「父」という文字になりました。
ちなみに「斧(オノ)」も
「父」の下に「斤」ですよね?
これは鞭に変わる武器として
「オノ」となっているので
より怖い漢字かもしれませんね。
しかし、もう1つ解釈があり、
「父が家族を守るために
鞭や斧をもって外敵に備えている」
という見方も一部あります。
本来の父親像としては
後者であって欲しいですね。
⑤「患」
訓読み:わずら(う)・うれ(い)
漢字検定:準2級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「患者」「急患」「患部」などです。
・うれい、心配
・わずらう、病気にかかる
・災い
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
字体的には「串」が
二つのものを貫く意味であり、
下の心が心臓であることから
「心を突き刺すもの」
という意味で成立しました。
そしてこの「患」には
「憂(うれ)える」と言う意味が含まれ、
「良くないことが起きると心配する」
「嘆き悲しむこと」
とあり、思い悩んだ心苦しい状態が
突き刺さると言う怖い漢字です。
⑥「信」
訓読み:まこと
訓読み:まか(せる)・たよ(り)
漢字検定:7級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「信用」「自信」「返信」などです。
・信じる、任せる
・偽りがない
・合図、便り
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
この漢字の象形は
「人」「持ち手のある刃物」「口」
から成り立っています。
すなわちこの「信」は
「自身の発言にウソがあれば
自らすすんで刑を受ける」
という意味になり、
「真実・誠」を示す漢字になっています。
さらにこの意味から、
「人の無実を保証・担保するために
自ら口に刃物をあてて潔白を証明する」
という解釈になっています。
⑦「残」
訓読み: のこ(る)・そこ(なう)
漢字検定:7級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「残業」「残念」「名残」などです。
・あまり
・きずつける、こわす
・しいたげる、むごい
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
これは象形的には、
「肉を削りとられた人の白骨の死体」
「矛を重ねて切り込んでズタズタにする」
が合わさった漢字でなんです。
そこから、
「そこなう」「むごい」を意味する
この「残」が出来上がりったんです。
⑧「隷」
訓読み:したが(う)・しもべ
漢字検定:4級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「奴隷」「隷従」「隷書」などです。
・つきしたがう
・召使い
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
「奴隷」の「隷」であることから
嫌な意味ですね。
そう使われるようになった「隷」の起源は、
「神に生贄を捧げる台」「獣の尾」
「大地を覆う木」「右手」
が示されている象形文字から
由来している漢字です。
意味合い的には
「生贄として獣の尻尾を神にささげる」
と言うことから
「従属させる」「従わせる」
などの意味が成り立ちました。
⑨「屍」
訓読み:しかばね・かばね
漢字検定:準1級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「屍骸」「屍体」などです。
・しかばね
・なきがら
・死体
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
この「屍」の意味は
「死人の体そのもの」
で亡骸や死骸という意味になります。
字体的にも「埋葬された死体」です。
語源は、骨を示す「かばね」と
「死」が合わさって「しかばね」
と発音するようになりました。
⑩「血」
訓読み:ち
漢字検定:8級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「献血」「血圧」「熱血」などです。
・血、血しお
・血筋
・活き活きと盛んである
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
これはその漢字の形通り、
「皿の上に乗った血液」を示します。
なぜ「皿」かと言うと、
「生贄として捧げる血液が皿に乗っている」
からなんです。
⑪「姦」
訓読み:みだら・よこしま
訓読み:かしまい(しい)
漢字検定:準1級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「姦計」「強姦」などです。
・男女の不義
・悪賢い
・お喋りでうるさい
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
この漢字は女は1人では静か、
「しかし3人集まるとうるさい」
と言う言葉です。
そのことから「姦(かしま)しい」
と使う漢字で、意味は
「大いに耳障りである」
さらにこれは、
「女に腹を立てたけど本音を言えない男」
と言うのが由来の言葉なんです。
⑫「民」
訓読み:たみ
漢字検定:7級
この漢字がよく使われる二字熟語は
「国民」「市民」「民宿」などです。
・たみ、ひと
・国など社会の中の人
などがあります。
<怖い意味だと感じる理由>
最後になりましたが、「現代日本」を
表したかのような恐ろしい漢字です。
この漢字は
「針で目を突いて盲目にした人」
を示します。
つまり民とは
「盲目になって指導者に付き従う」
「目をつぶされた奴隷」
という意味合いが含まれているのです。
民主主義である日本でもほとんどが
政治に興味が無いのが現状、やはり
「自分達で国を作る意志が必要」
と言うことでしょうか。
「幸」「怨」「呪」
「父」「患」「信」
「残」「隷」「屍」
「血」「姦」「民」
どうでしたか?
嫌な表現はできるだけ抑えたので、
怖い漢字も楽しく読めていれば幸いです。
漢字一文字だけでなく
「怖い二字熟語、四字熟語」
もまとめているので、
この記事を楽しんでもらえた方は
こちらも読んでみて下さいね。
「怖い」でなく
「良い意味の漢字一文字」
もあるので、こちらも読んでみて下さいね。
この記事の監修者
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姉の名前の1つに..(幸)という漢字があるので教えてくれてありがとうございました‼️一番怖かった漢字は(信)という漢字が怖かったですこわすぎる⚠️
すごく勉強になりました。
なるほどなぁって思う漢字がたくさんあって楽しかったです
おもしろすぎてwww
o((⊙﹏⊙))o.(⊙﹏⊙)
どうも