人从众

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今回はたまに見ることがある

「人が複数ある漢字」を紹介します。

ことのは先生
ことのは先生
同じ漢字が
2つ「从」は
「理義字」
3つ「众」は
「品字様」
と言います。

こういった漢字は稀な表記ですので、

「何て読むんだろう?」

「この漢字の意味は何なんだろう?」

などと思う方も多いでしょう。

 

そこで今回は

「从」「众」の意味や成り立ち、

使い方を解説していきたいと思います。

人2つ「从」3つ「众」の漢字の読み方は?

読み方

まず、「从」の読み方は

音読み:ジュウ、ジュ、ショウ

訓読み:したが(う)、したが(える)

「众」は

音読み:ギン、ゴン、シュウ

訓読み:無し

となっています。

 

ことのは先生
ことのは先生
元の漢字である
「人」の読み方は
音読み
ジン、ニン
訓読み
ひと
となるので、
全く違いますね。

人2つ「从」の漢字の意味は?

人2つの漢字

まず「从」の意味は

①「付いていく、連れていく」

②「言うことを聞く」

③「仕事に携わる」

④「家来」

などの意味で使われています。

 

読み方で気づいた方も

いるかもしれませんが、

「从」は現在、

「従」として使われています。

 

その為、この漢字と同様、

「人や物の後に続くこと」

「誰かの下について従うこと」

を表す場合が多いです。

 

例えば、「主从(従)関係」

 

「しゅじゅうかんけい」と読み、

主人と従者の関係にある人物を意味し、

現代で言う「雇用主」と「従業員」の

関係などを表します。

人3つ「众」の漢字の意味は?

人3つの漢字

一方、「众」は

①「ならび立つ様子」

②「大勢が立つ様子」

という意味で使われています。

 

「众」も同様に、

現在は「衆」と書かれています

 

基本的には、

「人や物などが密集していること」

を表します。

 

例えば、「公众(衆)電話」

 

「こうしゅうでんわ」と読み、

公共の場にある、お金を払えば

誰でも使うことができる電話ですね。

 

最近はスマートフォンの普及で

公衆電話の数が減っているので、

「公众(衆)電話って何?」

と言う子供が増えてくるのでしょうね。

 

どうでしたか?

「从」「众」は旧字のような形ですので、

使い方も分かりやすいですね。

 

ちなみに、元の漢字「人」は、

「象形文字」(形を見て生まれた文字)

となっています。

 

これは

「横から見たひとの形」

からイメージされ、

「人」という漢字が生み出されました。

 

人と人が支えあって出来た、

とても良い言葉ですが実際は違うんですね。

 

これも何のこと?と言う人が

増えてくるのでしょうね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。