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「月2つ」の漢字と言われて、

多くの方がイメージするのが

「朋」でしょう。

 

難しい漢字なので皆さんが見るのは

「名前:朋子さん」「学校:同朋大学」

とかでしょうか。

ことのは先生
ことのは先生
こういった
同じ漢字を2つ
合わせる漢字を
「理義字」
と言います。
簡単な漢字だと
「林・炎」なども
これに当たります。

理義字の中でも難しい「朋」は

「漢字検定準1級」レベルなので、

読み方や意味は知らなくて当然でしょう。

 

今回はこの漢字の読み方や意味を

分かりやすく解説していきたいと思います。

「月二つ」の漢字「朋」の読み方は?

「月二つ」の漢字「朋」の読み方は、

◇訓読み

「とも」「みかた」

◇音読み

「ボウ(ボゥ)」「ホウ(ホゥ)」

となります。

 

なので、最初に紹介した

「名前:朋子(ともこ)さん」

「学校:同朋大学(どうほうだいがく)」

と言った感じですね。

ことのは先生
ことのは先生
ちなみに、
音読みの分類も
「ホウ(ホゥ)」は
「漢音」
「ボウ(ボゥ)」は
「呉音」
という読み方です。

「ホウ(ホゥ)」の漢音とは、

中国の唐の時代に遣唐使や

留学生によって広められた読み方

「ボウ(ボゥ)」の呉音とは、

漢音よりも先に日本で使われていた

伝統的な読み方のことを指します。

「月二つ」の漢字「朋」の成り立ち・意味は?

「朋」という漢字は

部首:月(つき・つきへん・にくづき)

総画:8画

と言った文字です。

 

この字源は

「紐(ひも)に数個の貝を

通した物を2本縦に並べた形」

が元となっています。

 

そんな「朋」には

下記のような意味があります。

①友・味方・仲間
②対等な関係にある人
③利益を共有できる人
⑤貝貨(かいか・ばいか)を
5つ繋いだものを1組として
2組並べたもの
ことのは先生
ことのは先生
この貝貨とは
貝殻を使った
貨幣(お金)のことです。

語源ともなっている⑤の意味は、

現代の日本だとほぼ使われませんが

他の意味はよく使われます。

 

と言うより、「朋」は良く使われる

漢字「友」と同じ意味

なので、「友」の代わりに

「朋」を使っても問題ありません。

 

ただ、突然「朋」を使うと、

周りの人は戸惑うかもしれませんが。

 

詩や小説を書く時にうまく使ったりすると、

かっこよく「朋」を使えますね。

 

また、このようなシンプルな意味の

漢字ではなく、たった1文字で

「深い意味を持つ漢字」

も気になる方はこちらの記事を

読んでみて下さいね。

「月二つ」の漢字「朋」の使い方は?

使い方は「友」のように

一語で使う必要はありません。

 

他の漢字と組み合わせて、

熟語として使う方が一般的です。

 

例えば、「朋」を使う熟語には

次のようなものがあります。

・朋友(ほうゆう)

・友朋(ゆうほう)

・同朋(どうぼう)

・朋党(ほうとう)

・朋輩(ほうばい)

・旧朋(きゅうほう)

ことのは先生
ことのは先生
中国語でも
「朋友」(péngyou)
などはありますね。
これも「友達・友人」
と言った意味です。

また、論語でも

「朋あり遠方より来る、亦楽しらずや」

なんて言う文章が有名です。

 

意味は

「一生懸命学んでいると

同じ目的の仲間がいて、

遠くからも自分を訪ねてくれる。

実に楽しいものだ。」

となっています。

 

また、こういった変わった漢字は

お酒などの銘柄にもよく使われます。

どうでしたか?

「朋」は難しい漢字ですが、

読み方さえ覚えてしまえば

「友」と似ているので簡単でしたね。

 

また、さらに多くの人が

検索している理義字

「石3つの漢字」

も気になる人は読んでみて下さいね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。