子2つ

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「子」と言う文字は

ほとんどの人が知っている漢字です。

ことのは先生
ことのは先生
しかし、
子が並ぶ漢字
「孖、孨(孱)」
となると、
非常に難しい
漢字に変化します。

では、さっそく読み方から

見ていきましょう。

漢字「子、孖、孨」の読み方は?

読み方

こちらが読み方一覧となります。

◇子
音読み:シ、ジ、ス
訓読み:こ、ね、み、おとこ
◇孖
音読み:シ、ジ
訓読み:ふたご
◇孨
音読み:エン、セン
音読み:ジュウ、ニュウ
訓読み:つつし(む)、よわ(い)
訓読み:みなしご、みな、ご

 
「子」と言う漢字とは、

全て読み方が違うことが分かりますね。

 

では、

次に意味や語源を解説していきます。

子2つの漢字「孖」の意味、由来は?

子2つ

成り立ちは、

「子どもが手を挙げている様子」

をかたどってできています。

 

解字としては「子」を2つ並べて

「ふたご」

を表しています。

※意味ではありません。

 

「孖」という漢字そのものの意味は

以下の通りです。

・ふたご

・ふたつの

・茂(しげ)る

 

この漢字は、蚊の幼虫を意味する

「孑孑(ぼうふら)」という熟語と

よく似ていますが

全く違う言葉ですので要注意です。

子3つの漢字「孨」の意味、由来は?

子3つ

「孨」の解字としては、

「子」という漢字を3つ合わせて

「弱い」ということを表しています。

 

また、

「孨」という漢字そのものの意味は

・気が弱いこと

・慎む様子

・多い様子

です。

 

ちなみに、「孱」という漢字も

ありますが、「孨」と

同じ意味を持っています。

 

どうでしたか?

皆さんがどのような場面で

この「孖」という漢字を見かけたかは

分かりませんが、

「孖」という漢字は「ふたご」という

読み方で単体で用いられることが多いです。

 

たとえば、かの有名なゲーテの著書

『ファウスト』の一節

「鹿の孖(ふたご)という奴には、

 わたしでさえ気が揉めた。」

という表現で用いられています。

 

このような特殊な漢字に

興味を持って調べるのは

とても良いことだと思いますので、

これからも続けてくださいね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。