七三つ

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この便利になった現代においても、

同じ漢字3つの文字「品字様」

今では使われない「旧字体」

などの漢字は変換でも

中々出てこないですよね。

 

今回はそんな漢字の1つである

「㐂」の漢字について注目してみます。

 

まず、さっそく気になる方が多い疑問

「人の名前に使えるの?」

と言うのを回答したいと思います。

ことのは先生
ことのは先生
「㐂」の
人の名前への
使用は昔は
可能でした。
しかし、残念ながら
現在は使用不可
となります。

昔の方ならこの漢字が

ついた名前もありますが、

今は居ないんですね。

 

それでは読み方、意味、使い方

について解説していきたいと思います。

「㐂」の読み方は?

読み方

「㐂」の読み方は

音読みが「キ」

訓読みが「よろこ(ぶ)」

(カッコ内は送り仮名)

となります。

 

元の「七」はご存じの通り、

「なな・シチ」とは

全く違うことが分かります。

「㐂」の意味は?

㐂

どこの国でも

「777」はスロットの当たりなど、

とにかく良いイメージがあります。

 

「㐂」の持っている意味は

先ほど訓読みをした際の読み方で

察した方もいるかもしれません

 

つまり、「喜ぶ」と同じ意味を持っており

「好み、よろこび、嬉しく思う、楽しむ」

が主に使われ、七が3つあることから

「お祝い、おめでたい」

と言った意味を含みます。

 

そもそもこの漢字は

「喜という漢字の草書体」

として使われていました。

 

草書体というのは、

「複雑な漢字を書きやすくする為に

簡略化した漢字のこと」

とされています。

 

ただ、厳密には「喜」の「草書体」ではなく、

「草書体を楷書体に変換して書かれた」

と言うのが正しいです。

 

「楷書体」とは漢字を読みやすいように、

崩し字にせずに書き記しています。

 

そのため、印鑑の認印の字や

パソコンの一般字体にも使用されています。

「㐂」の使い方は?名前には使える?

類語

「㐂」の使い方は基本的に

「喜」が使われている言葉に、

「そのままこの漢字を当てはめる」

ことで使用が出来ます。

 

ただ、実際に見ると

・プレゼントをもらって、㐂んでいます

・㐂寿へ行きます。

(喜寿を変換したお店の名前)

と、どうしても

違和感のある形になりますね。

 

どちらかと言うと、この漢字自体に

おめでたい意味を持っているので

店名やタイトルなどに当てて

使われることがほとんどです。

 

店名では特に和食料理店に多く、

「一㐂」「天㐂」「とん㐂」

などと名付けられます。

 

これらは

「天㐂」京料理、天ぷらの専門店

初めて天ぷら会席を日本に作った店

「一㐂」銀座のお寿司屋さん

「とん㐂」とんかつを提供している店

ですが、やはり覚えやすさだけでなく

良いイメージのある漢字

とも言えそうですね。

 

どうでしたか?

残念ながら人の名前には使えませんが、

やはりおめでたい見た目の漢字です。

 

何かのタイトルなどで機会があれば、

「喜」の代わりに当て字として

使ってみてはどうでしょうか?

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。