貝3つ

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「貝」と言うと、

誰もが言っている漢字ですよね?

ことのは先生
ことのは先生
この「貝」は
漢字検定10級と、
小学校に入って
すぐに覚える漢字です。

しかし、これが3つ重なる漢字「贔」

となると非常に難しい漢字へと変化します。

 

今回はそんな「贔」の読み方や意味、

現在の使い方など色々な方向から

解説していきたいと思います。

「贔」の読み方は?

貝

まず、「贔」の読み方は

音読み:ヒ、ヒイ

訓読み:ありません

となっています。

 

元の「貝」の漢字を考えると、

音読み:バイ

訓読み:かい

と、全く違う読み方になっています。

 

ちなみに「貝」の意味は

「かいがら、貨幣、、貝の模様」

などの意味を持っています。

「贔」の意味は?

類語

現在では主に、

1:味方をする。力添えをする。

2:大きい。

という意味でよく使われています。

 

先ほどの意味にもありましたが、

かつて貝がお金の役割を

果たしていた時代がありました。

 

その為

「貝を多く所持している」

「=財貨を多く所持している」

という意味で「贔」が使われていました。

 

こういったお金を多く持つと言う由来から、

現在の意味に変化していったのです。

「贔」の使い方は?

贔

この漢字単体で使うことは少なく、

現在では「贔」と「屓」の二つの漢字

を組み合わせて使うことは多いです。

 

ちなみに、「屓」は

音読み:キ

訓読み:いびき、ねいき

と読みます。

 

意味は「力を出している様子」を表しています。

 

つまり、

この二つを合わせて皆さんご存知の

「贔屓(ひいき)」という熟語ができます。

 

これは、

「財貨を多く持つ人に対して力を入れる」

という意味であり、

先ほどの二つの漢字の意味が

組み合わさっていると分かりますね。

「贔屓」の由来は?

漢字

この「贔屓(ひいき)」という熟語、

中国のとある伝説上の生き物

からとった言葉であると言われています。

 

日本に、龍と人間の間に産まれた

子供たちの伝説があるように、

中国にも龍の子供達の伝説が存在します。

 

この子供たちのことを

「龍生九子(りゅうせいきゅうし)」

と呼ぶのですが、龍の姿で

生まれてくることができなかったのです。

 

その代わり、九匹それぞれが違う

見た目や性質を持っていました。

 

そのうちの一匹が

「贔屓(ひき)」と呼ばれました。

 

まるで亀のような姿をしていて、

重い物を背中で持つ役割があったそうです。

 

そこから「重い物を支える」という行動が

「贔屓」と呼ばれるようになり、

「好んでいるものに援助をする」

という意味に転じました。

「贔」を使う四字熟語は?

類語

最後に、

現在「贔屓」でよく使われる状況に

焦点を当てて見ていきましょう。

 

基本的には、

「特定の誰かに集中して目をかける」

ことを表すことが多いです。

 

つまり、

「依怙贔屓(えこひいき)」

「身内贔屓(みうちびいき)」

「判官贔屓(ほうがんびいき)」

などが挙げられます。

 

これらは

「依怙贔屓」ひいきする対象に制限無し

「身内贔屓」対象が親族や自分の所属する集団

「判官贔屓」対象が何らかの敗者、弱者

である場合に使うことができます。

 

どうでしたか?

この漢字自体を使われることは

ほとんどありませんが、

「ひいき」に使われる漢字だったのは

驚きでしたね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。