来る

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ビジネスはもちろん、

身内間でもよく使われる「来る」

 

よく使うが故に、

敬語で使うとなると難しかったりします。

ことのは先生
ことのは先生
単純な言い換え
としては
・着く
・到着
・たどり着く
・やって来る
などがあります。

こういった類語ではなく

敬語となると誤用されやすい表現など、

複雑な言葉でもあります。

 

今回はそんな「来る」の敬語を、

例文も入れつつ解説していきたいと思います。。

「来る」の尊敬語は?

「来る」の尊敬語は

①「来られる」

②「お見えになる」

となります。

 

①の「来られる」は、

動詞の「来る」と助動詞の「られる」

により成り立ってます。

 

尊敬や受け身といった意味が挙げられます。

 

尊敬の意味である「来られる」の使い方として

「社長が、明日来られる。」

などと敬意ある人に対して使います。

 

受け身の「来られる」の場合は

「急に来られては、迷惑だ。」

などと自分ではなく

他人から行動を起こされる場面に使います。

 

②の「お見えになる」は、取引先の方が

こちらに来る時などに使う敬語です。

 

ビジネスの場で使われる事が多く、

「今会長が、お見えになりました。」

「この後社長がお見えになるので、

粗相がないようお願いします。」

などと、大切な人をお迎えするといった

意味合いが強く表れています。

 

よく誤用される注意点として、

語尾に「なられる」はつけないで下さい。

 

「お見えになる」の時点で

敬語の中でも上級の言い方となり

わざわざ言い換える必要はありません。

「来る」の謙譲語は?

敬語

謙譲語は自分の行動なので、

「来る→行く」と言う考えかたの敬語で

①「参る」

②「伺う」

となります。

 

①「参る」は、

「行く」の謙譲語でもあります。

 

自分がこれから行くところに、

敬う方がいなくても使えます。

 

そして以前は神社に行く時、

「来る」ではなく「参る」

という言葉を使っていました。

 

「参る」は使う事が多い言葉なので、

間違った表現もあります。

 

謙譲語として「参る」を使う場合、

相手の方を主語として使ってはなりません。

 

目上の人と一緒に行動し、

目上の人に何かを教える際に

「参る」を使えます。

 

使い方として

「間もなく、電車が参ります。

もう少々、お待ち下さい。」

などと、「参る」は意味が広いです。

 

②の「伺う」は目上の方に使うことが多く、

口頭のみならず、電話やメールでも使えます。

 

使い方は

「明日、そちらに伺います。」

「ご都合がよい時にお伺いします。」

などと、相手の立場を考えつつ、

敬う言い方をします。

「来る」の丁寧語は?

敬語

「来る」の丁寧語は

①「来ます」

となります。

 

①の「来ます」の「ます」は、

助動詞です。

 

「伺う」同様、様々なところで使え、

目上・目下関係なく相手を敬う時に使用します。

 

ですがビジネスの場面では、

軽く思われる傾向もあるので注意しましょう。

 

使い方として

「トラブルが起きたので、一旦席を外します。

解決次第、また来ます。」

などと、実際は目上より同僚や後輩の方が

使いやすい表現だと思います。

 

どうでしたか?

「来る」の敬語はビジネスだけでなく、

日常でも使われやすい敬語と言えるでしょう。

 

普段の会話で使っていくと

自然と使えるようになると思いますので、

できるだけ覚えておいて下さいね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。