読む

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今回紹介する敬語は「読む」

 

日常会話でも多く使われそうな言葉で、

特に尊敬語はよく使われる言葉でしょう。

 

また、「読む」の敬語には誤用されがちな

特殊な内容も含むので注意が必要です。

ことのは先生
ことのは先生
「読む」は
特に謙譲語が
誤用されやすい
言葉となります。

今回は間違いやすいポイントも含めて、

「読む」の全敬語表現をまとめました。

「読む」の尊敬語?

尊敬語

「読む」の尊敬語は

①「お読みになる」

②「読まれる」

となります。

 

基本的には①「お読みになる」の、

「先日の資料はお読みになりましたか?」

と使うようにしましょう。

 

一方、②「読まれる」という言い方ですが、

受け身形と同じ表現になることから、

敬語としてとらえられない場合も

あるかもしれないので使わない方が無難でしょう。

 

また、よく誤用される表現で

「お読みになられる」

があります。

 

これは

「お読みになる」+尊敬語「られる」

と二重敬語という

間違った表現なので注意しましょう。

「読む」の謙譲語は?

謙譲語

「読む」の謙譲語は

③「拝読する」

④「拝読いたします」

となります。

 

謙譲語は主に自分を下げて

相手を高める言葉で、

「頂いた手紙を拝読しました。」

のように手紙を自分が拝読しました

という使い方をします。

 

④の「拝読いたします」は

「拝読」+「する」の謙譲語である

「いたす」になるため二重敬語になり、

本来敬語としては間違い

となります。

 

ですが現在のビジネス上では、

ほとんど問題なく使われており、

使っても問題ないと言えます。

 

ただ、敬語を正しく使うとするのであれば、

「拝読します」を意識するなど、

普段から二重敬語に注意しましょう。

「読む」の謙譲語の誤用されている敬語とは?

出来ない

あまり知られていませんが、

「拝読」は読み物を書いた相手に対して

へりくだる言葉として使われます。

 

上司から送られて来たメールに対しては

「拝読」を使うことが出来ます。

 

ですが、上司から借りた本を上司に

「拝読しました」と伝えた場合、

上司ではなく本の作者に対して

へりくだる言葉になってしまう

ので注意が必要です。

 

その場合

「(上司)さんからお借りしました

ご本を読ませて頂きました。」

の方が正しい使い方と言えます。

 

謙譲語の間違った使い方として、

相手に謙譲語を使ってしまうと言うものが有ります。

(上司に)資料は拝読しましたか?

 

この場合、相手である上司に対して

謙譲語を使ってしまっています。

 

謙譲語は自分が相手にへりくだる言葉ですので、

相手に謙譲語を使うのは間違った使い方

となるので注意しましょう。

「読む」の丁寧語は?

読む

丁寧語は「です・ます」をつけるだけなので、

⑤「読みます」

となります。

 

どうでしたか?

謙譲語は注意が必要ですが、

尊敬語、丁寧語は非常に簡単です。

 

こういった難しい部分も

普段から意識して使うことで、

ビジネスマンや大人として

ステップアップできるのかもしれませんね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。