する

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今回は「する」の敬語表現を

解説していきたいと思います。

ことのは先生
ことのは先生
「する」は
「動詞」
となり、意味は
「実施する」
となります。

敬語の中でも特に「する」の謙譲語、

実は知らず知らず

誤って使ってしまうことがあります。

 

今回はそんな注意点も含めて、

「する」敬語を紹介していきます。

「する」の尊敬語は?

尊敬語

「する」の尊敬語は

①「なさる」

②「される」

となります。

 

①の場合、自分より目上の人に対して使います。

「会社の上司が、週末にゴルフをなさる。」

 

「なさる」はひらがな表記の他に漢字表記もあり、

「為さる」となります。

「早急にご連絡為さって下さい。」

「来年はコンクールに、ご出演為さいますか?」

漢字表記は珍しいのであまり使いませんが、

ちょっとした知恵袋として覚えておいて下さい。

 

②の「される」は、「なさる」より

「敬意の度合いが少し低い敬語」

となります。

 

そして自分に対してではなく、

相手が何かをする時

「上司が帰宅される」

といったように使います。

 

ここで、「される」を使う場合

注意する事があります。

 

受ける側と同じ形になるため、

相手によっては敬意の無い言葉と

勘違いされる可能性が考えられます。

 

基本的に無理に使わない方が、無難でしょう。

「する」の謙譲語は?

「する」の謙譲語は

①「いたす」

②「させていただく」

となります。

 

①「いたす」は、

漢字にすると「致す」と書く動詞です。

 

「届ける」「引き寄せる」といった

ニュアンスがあります。

 

ひらがなの「いたす」は、補助動詞です。

 

なので「お願いいたします。」という使い方で

この場合何かを目的にしたり、

行動する時に使う形容表現となるのです。

 

謙譲語の「いたす」の使い方は、

以下の通りとなります。

「取引先で、問題が発生いたしました。」

とこのような、使い方をします。

「する」の謙譲語の注意点は?

対義語

まず、これは大前提ですが謙譲語なので、

相手が何かをすることに対しては使いません。

 

注意点として、

②の「させていただく」は

誤りが多いと言われている敬語です。

 

「させていただく」は、

相手の了解を得て初めて

行動できる意味があります。

 

例えば

「来週の講義ご一緒させていただくので、

当日はよろしくお願いします。」

このように、使います。

 

「させていただく」を「させて頂く」

と書いてしまう事ありませんか?

 

実は漢字表記にする事で、

間違っているケースが多くあるんです。

 

漢字にしただけで

何が問題なのかと思うかもしれませんが、

漢字の「頂く」は「お中元を頂く」

という風に使います。

 

謙譲語として、

貰ったり飲食するときに使う言葉です。

 

ひらがなの「させていただく」は、

補助動詞として使います。

 

「お参りいただく」「ご覧いただく」

と使い、それと同時に漢字の頂くにあった、

貰うが含まれなくなるんです。

「する」の丁寧語は?

娘

「する」の丁寧語は、

「します」

となります。

 

「します」は相手の言動や内容に関わらず、

幅広く使える、助動詞となります。

 

意味は尊敬を表し、使い方は

「来週の月曜日は、休診します。」

のようになります。

 

その他動詞としても

「昨日から、寒気がします。」

などと、何かを行ったりやる時に

使う言葉となります。

 

どうでしたか?

尊敬語は「なさる」「される」

謙譲語は「いたす」「させていただく」

丁寧語は「します」

となりました。

 

「する」と言うシンプルな言葉ですが、

敬語となると漢字と平仮名で違うなど

少しややこしかったかもしれません。

 

会話ではここは関係ないので、

ひとまず敬語への言い換えだけでも

覚えておいてくださいね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。