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「書く」の敬語は目上の方の会話だけでなく、
電話、メールでもよく使われる頻出語句です。
そこで敬語の三法である
「尊敬語」「丁寧語」「謙譲語」
があり、それぞれを覚えることで
より幅広い方や状況に対応できます。
よく誤用されるのが
「したためる」
という語句です。
この「したためる」は
「認める」と漢字で書き、
「書く」という動詞の類語です。
では、ここから「書く」の敬語表現を
種類別で紹介していきたいと思います。
「書く」の尊敬語は?
「書く」の尊敬語は、
①「お書きになる」
です。
尊敬語で多い「お~する」の
敬語の法則に合致しています。
ちなみに合致しないケースは
「食べる」の尊敬語「召し上がる」
「言う」の尊敬語「おっしゃる」
と変化する場合が有ります。
尊敬語「お書きになる」を示しましたが、
ここではより丁寧な言い方として
②「お書きになります」
と言う表現がより自然な敬語とになります。
「書く」の謙譲語は?
謙譲語は自分をへりくだった表現を
することにより、
相対的に相手に敬意を表すものです。
尊敬語が「お~する」と言う法則でしたが、
謙譲語の場合も「お~する」と言う法則に
あてはめるだけで謙譲語が完成します。
つまり、
③「お書きする」
が「書く」の謙譲語になります。
こちらも「お書きする」を
さらに丁寧にした場合、
④「お書きいたします」
となります。
また、こちらの表現、
⑤「書かせて頂きます」
この注意点も簡単に説明しておきます。
相手に代わり自分が書類を書く事で、
相手を敬う謙譲語として使う事が出来ます。
(④は正しい)
書類を代わりにお書きいたします。
(⑤は敬語としてはくどい)
書類を代わりに書かせていただきます。
「~させていただく」は自分の行動に対して、
相手の許可を必要とする場合に使います。
丁寧にしようとして、
「させていただく」を使いがちですが
逆に文章としてくどくなってしまいます。
⑤は敬語表現としてはくどいのですが、
私個人としては実際に最もよく
使われている表現だと思います。
多くの人が敬語だと違和感を覚えないので、
失礼にあたるとは思えないので
ここでは加えています。
「書く」の丁寧語は?
丁寧語とは多くの日本語に適応される
「です、ます」を付けると、丁寧語が完成します。
ここで言う「書く」も
⑥「書きます」
というのが丁寧語になります。
最後に、冒頭でふれた「したためる」
「私が書きます」と同じ表現で
⑦「私が認(したた)めます」
と言う丁寧語となります。
手紙や本など、文章的なものだと
センスのある敬語と思われるかもしれませんね。
どうでしたか?
文字が生まれたのは、
紀元前四千年頃からだと言われています。
つまり人類は約六千年もの間、
文字を書き続けてきたと言うことになります。
この「書く」と言う言葉の敬語表現は
全て法則通りと言うこともあり、
おおげさに言うと
日本の歴史を感じる言葉なのかもしれません。
この記事の監修者
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