教える

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「教える」という言葉は、例えば

上司に教えてもらう時だけでなく

自分が部下に教える場合にも使いますよね。

ことのは先生
ことのは先生
教えると言う
行動自体が、
どちらかに
敬意を払う
行動になります。

ですので、「教える」の敬語は

尊敬語や謙譲語などをそれぞれで

知っておきたい言葉ですね。

 

では、さっそく見ていきましょう。

「教える」の尊敬語は?

「教える」の尊敬語は

①「お教えになる」

②「教えられる」

となります。

 

「先生が生徒に○○を教える。」という例では、

「教える」という行為に敬意を払う表現方法が

この「尊敬語」になります。

 

①の「お教えになる」を具体的に

どのように表現されるのかというと

「先生が生徒に○○をお教えになる。」

「この件について、お教え下さい。」

のようになります。

 

時折誤用される表現として、

「お教えします」は逆効果です。

 

敬語としては正しいように思えますが、

上から目線のように思われ

人によっては失礼に当たる可能性があります。

 

②の「教えられる」は、

動詞の「教える」に、助動詞である「られる」

がついた形です。

 

相手から「教えてもらっている」という

意味、敬意の気持ちが込められており

「先生が生徒に○○を教えられる。」

「〇〇さんが、ダンスを教えられます。」

というのが正しい表現になります。

「教える」の謙譲語は?

謙譲語

「教える」の謙譲語は

③「お教えする」

④「お教えいたす」

となります。

 

「お」に補助動詞である「する」を付けることで、

謙譲語になります。

 

③の「お教えする」は自分の行動に使う言葉で、

これを更に丁寧にするならば

「お教えします」となります。

 

使い方として

「社長、明日の待ち合わせ場所をお教えします。」

のように使います。

 

④の「お教えいたす」も相手をたてる時に使い

「来週の講義の時に、お教えいたします。」

となります。

 

これでも良いのですが、

受け手によっては敬意が低い言葉となる

可能性もあるので

「来週の講義にて、ご説明いたします。」

の方が、目上の方に対して

良い印象を与えることができます。

「教える」の丁寧語は?

丁寧語

「教える」の丁寧語は

⑤「教えます」

となります。

 

語尾に「です」「ます」を付けることで、

丁寧語の表現になります。

 

ただ、他の謙譲語や尊敬語より

敬意としては少しレベルが落ちます。

 

⑤の「教えます」は目上・目下の両方に使え

「これから、明日の係りの内容を教えます。」

「わからない箇所があれば教えます。」

のように使い、気心知れた相手には、

丁寧語のみでの言い方で大丈夫だと思います。

 

気軽に使える言葉だからこそ、

敬意を示す相手を選んでくださいね。

 

やはりただ敬語を使えば良いのではなく、

TPO(時、所、場合)に応じた自然な敬語を

使うことが大事なのかもしれませんね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。