送ります

この記事は約 1 分で読めます。

今回は「送ります」と言う言葉の

敬語について考えたいと思います。

ことのは先生
ことのは先生
そもそも
「送ります」
自体が「送る」
の丁寧語に
当たります。

ただ、丁寧語は敬語の中でも

比較的フランクに使う言葉なので、

「もう少し敬意の高い言葉は何?」

と思う方も多いでしょう。

 

それでは、

さっそく見ていきたいと思います。

「送ります」の尊敬語は?

尊敬語

「送る」を相手がする場合の敬語、

つまり尊敬語は

①「お送りになる」

②「送られる」

となります。

 

①の「お送りになる」

例えば

「昨日この資料をお送りになりましたか?」

のように使います。

 

ここで注意点ですが、

「お送りになる」を使うとき

「〇〇される」は二重敬語になるので

使わないようにしましょう。

 

②の「送られる」

ビジネスの場で使う事が多いです。

 

例えば

「取引先にお礼のメールを送られましたか?」

のようになります。

「送ります」の謙譲語は?

意味

「送る」の謙譲語は

③「送らせていただく」

④「お送りします」

⑤「お送りいたします」

となります。

 

③の「送らせていただく」

相手を高めて表現し、例えば

「最寄り駅まで遠いので、

送らせていただきます。」

となります。

 

④の「お送りします」

ビジネスの場で使われる事が多く

「会議の資料を早急にお送りします」

となります。

 

⑤の「お送りいたします」

というのは「致します」

という言葉が入っている通り、

「お送りします」をより丁寧にした言葉で

「メールをお送り致します」

というように使います。

「送ります」の丁寧な言い換えは?

類語

例えば、

「手紙を送る、連絡を送る」であれば、

⑥「差し上げる」

という表現が可能です。

 

さらに、「送る」物や対象によっては、

⑦「贈与(ぞうよ)する」

⑧「贈呈(ぞうてい)する」

⑨「献呈(けんてい)する」

⑩「送付(そうふ)する」

⑪「収める・納める」

という表現を用いることも可能です。

 

ここでは言葉の言い換えですので、

敬語で紹介した

「お~になる」

「~させていただく」

「~いたします」

などの表現と組み合わせて、

使用すると良いです。

 

さらに、相手から「送られる」場合には

⑫「いただきます」

と表現することもできます。

 

どうでしたか?

メールやお歳暮、お祝いの品など、

送るものは様々かと思いますが、

目上の方へ送る際は色々注意が必要ですね。

他の記事も見る

この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。