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今回は「聞く」の敬語を紹介します。

の違いは
◇聞く
ただ声を聞く
◇聴く
相手を理解しようと
内容も注意深く聴く
となります。
敬語の表現は全く同じになりますが、
文面では使い分けても
良いかもしれませんね。
それでは、敬語も見ていきましょう。
「聞く・聴く」の尊敬語は?
「聞く」の尊敬語は
①「お聞きになる」
②「聞かれる」
③「ご存知」
となります。
①の「お聞きになる」は
頭に「お」、語尾に「れる」がつく
最も基本的な尊敬語表現となります。
例えば
「空港までのルートを
お聞きになりましたか?」
となります。
逆に誤用されやすい表現として
「この件について、お聞きしたいのですが」
のような聞き方は良くないです。
これは自分のことを他人に聞いており、
尊敬語は相手に関することのみに
使うので正しい表現ではありません。
②の「聞かれる」は
少し紛らわしい敬語でもありますが、
「課長の異動の件、聞かれましたか?」
となります。
「お聞きになる」の下位表現
と思っておけば問題ないでしょう。
③の「ご存知」は
基本的に疑問文か前置きで
使用することがほとんどでしょう。
例えば、
「もうご存知ですか?」
「ご存知かもしれませんが」
のように使います。
「聞く・聴く」の謙譲語は?
「聞く」の謙譲語は
④「拝聴(はいちょう)する」
⑤「伺う」
となります。
④の「拝聴する」は敬意の高い敬語で
「拝」は「ありがたく見る」
「聴」は「じっくり聞く」を意味します。
使い方として
「社長のご意見を拝聴し勉強になりました」
となります。
「公演を聞く」なら
「ご講演を拝聴いたしました」となり、
⑥「謹聴(きんちょう)致しました」
とも言い換えれます。
謹聴も意味はほとんど同じで、
「つつしんで聞くこと」
となります。
⑤の「伺う」は、
「伺う」の前に「お」をつけることで、
敬意の度合いが違ってきます。
使い方として
「御用件を伺いましょうか」
「ぜひともお伺いさせていただきます」
となります。
「伺う」は「行く」の謙譲語として
用いられることもあり、
「訪問する」という意味でも使われます。
「聞く・聴く」の丁寧語は?
「聞く」の丁寧語は
⑦「聞きます」
となります。
⑦の「聞きます」は他の敬語に比べ、
なじみがある言い方だと思います。
例えば「最近この曲が流行っていますが、
聞きますか?」となります。
そんなに堅苦しくなく、それでいて
失礼のない言い方だと思います。
どうでしたか?
「きく」には様々な意味があり、漢字も
「聞く・聴く・利く・効く・訊く」
などがありますね。
敬語も種類が多く、
意外と奥が深い動詞なんですね。
この記事の監修者

- 公立高校国語教師・漢字検定準1級
- 現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。
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