好き

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今回は有名な対義語論争

「好きの反対は無関心、嫌い、どっち?」

と言う深いテーマです。

 

様々な意見が飛び交うのですが、

「そもそも元ネタは何なの?」

「結局正しいのはどっち?」

と言ったところを

解説していきたいと思います。

「好きの反対は無関心」の元ネタは?

好きの反対は無関心

この言葉の由来としては、

「マザー・テレサ(Mother-Teresa)」

の言葉と言われています。

ことのは先生
ことのは先生
その言葉は
「愛の反対は
憎しみではなく、
無関心です」
と言う名言です。

そもそも最初は

「好き→愛」

「嫌い→憎しみ」

だったわけですね。

 

ただこれ、

マザー・テレサ(1910-1997)の

言葉では無いと言う説が強く、

「エリ・ヴィーゼル(Elie-Wiesel)」

という方の言葉と言われています。

 

エリ・ヴィーゼル(1928-2016)の

1986年「US News & World Report」

にその言葉が残っています。

 

日本で間違った伝わり方をしており、

どうやら海外ではこの間違いはないのです。

 

1981年「公共広告機構」による

マザーテレサとこの名言を組み合わせた

広告が出されたことで

日本に浸透してしまったようです。

「好き」の意味は?

好き

「好き」

「何かを気に入ったり、心が惹かれる」

と言う意味になります。

 

英語で言うと、

「Like」

ですが、先ほどの「愛」は

「Love」

となりますね。

 

よく男女の交友関係を示すのに

「ライクとラブの違い」

などと言う言葉もとく聞きますよね。

「嫌い」の意味は?

嫌い

「嫌い」

「何かをきらったり、嫌と思う気持ち」

と言う意味になります。

 

こちらも英語で言うと、

「Dislike」

となり、先ほどの「憎しみ」は

「Hate」

となります。

「無関心」の意味は?

無関心

「無関心」

「全く気にしない、そのことに興味が無い」

と言う意味になります。

 

こちを英語で表すと、

「Indifference」

となります。

「好き」の対義語は?

対義語

では、

「好きの反対はどっち?」

と言うところを考えてみましょう。

 

国語的な結論から言うと、

「好き」「嫌い」

が答えです。

 

「好きの反対は無関心」

「好きと嫌いは紙一重」

と言う言葉がありますが、これは

「心理学、哲学の要素」

が強いと言えます。

 

考え方としては「なるほど!」

と思わせられることもありますが、

やはり国語としての「無関心」は

「関心」「無関心」

と言うのが正しい答えになります。

 

ちなみに、「関心」は英語で

「Interest」となります。

【投票受付中】皆が思う正しい対義語はどっち?

反対

どうでしたか?

国語として正しい言葉を解説しましたが、

「好きの反対は無関心じゃない!」

「好き・嫌い、関心・無関心だ!」

と言うのは、この言葉に対しては

揚げ足をとっているようにも思います。

 

そもそもこの言葉の真意は

そこに無いと思いますので、

「あなたが思う好きの反対は?」

と皆さんにも聞いてみたいです。

あなたが思う「好き」の反対の言葉は?

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国語の枠にはまらい奥の深い言葉、

面白いですね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。