寡黙

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「寡黙」と言う二字熟語、特に

「寡」の漢字は難しい文字ですよね。

ことのは先生
ことのは先生
「寡」と言う文字は
漢字検定準2級
音読み:カ
訓読み:すく(ない)
訓読み:やもめ
の難しい漢字です。

この「やもめ」

夫を亡くした妻(未亡人)のこと

を指す漢字でもあります。

 

こういったニュアンスを含むからこそ

寡黙ができたのですが、

まずは簡単に「寡黙」の意味を見てから

対義語を解説していきたいと思います。

「寡黙」の意味は?「無口」との違いは?

意味

「寡黙」の意味は

「人とあまり話さないこと」

「口数が少ないこと」

となります。

 

例えば、

「Aさんは仕事を黙々とこなす、

職人のような人です」

「B君は女子から人気があり、

口数が少なくクールである」

といった人が当てはまるでしょう。

 

また、同じような意味を持つ言葉に

「無口」がありますよね。

 

この違いとしては

「寡黙」

少し厳(おごそ)かで大人しい

カッチリした知的

「無口」

単純に喋らない

話すのが得意ではない

といったニュアンスを持つ言葉です。

「寡黙」の対義語は?

対義語

では、本題である

「寡黙」の対義語は2つあり、

「饒舌・多弁」となります。

 

では、簡単に意味を見てみましょう。

①「饒舌(じょうぜつ)」

「よく話すこと。くどく喋ること」

 

例えば、

「彼はお酒を飲むと良く喋る、

飲む前とでは別人のようだ。」

といった感じです。

 

②「多弁(たべん)」

「会話の引き出しが豊かでよく話すこと」

 

例えば、

「彼は話すことが好き、

色んな話題が次々に出てくる。」

という感じの人ですね。

ことのは先生
ことのは先生
「饒舌」と
「多弁」は
下記のように少し
ニュアンスに
違いがあります。

「饒舌」少し良くない意味

余計なことを話す、話がくどい。

「多弁」少し良い意味

単純に口数が多い、おしゃべり好き。

と言うような違いがあります。

 

さらに、対義語とまではいかない

「饒舌・多弁」の言い換えを3つ紹介します。

 

①「口軽(くちがる)」

「口数が多いのに加え、

相手の秘密などをすぐ喋ること」

 

「妹が父に告げ口されてしまった」

といった状態ですね。

 

②「口達者(くちだっしゃ)」

「話すのに長(た)けているさま」

 

「嘘だと分かっているのに

その気にさせてしまう」

と言った頭の回転が速く、

話に芸がある人に対して使われる言葉です。

 

③「口忠実(くちまめ)」

「口がまめに動いてよく話し、口が軽い」

 

「彼女は少し口が軽いところがある」

といった感じで、

「口軽」に似ていますが

「口忠実」の方が少し抑え目です。

 

どうでしたか?

今回紹介した言葉を整理すると、

「寡黙」

「無口」→似た意味

「饒舌・多弁」→反対の意味

「口軽・口達者・口忠実」→反対に近い意味

となります。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。