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日常の中には

「何かを大切に扱う分、

他のものを疎かにしなければいけない。」

なんて言うことはよくあるものです。

 

こんな時に

「何よりも○○を優先する」と言うふうに、

「優先」という言葉を

使うことは多いでしょう。

 

では、今回はそんな

「優先」の意味、対義語

について説明していきたいと思います。

「優先」の意味は?

「優先」の意味は、

「他の物事よりも

価値の高いものとして大切に扱うこと」

「他の物事よりも先に扱うこと」です。

同時に扱うことのできない物事に対して、

先に扱うもの順位を付ける時に

「優先順位を決める」などと言いますよね。

 

既に先に扱うものが決まっている場合には、

「一般の人よりも会員を優先する」

と言うような使い方を

することもあるでしょう。

 

社会的なルールや公共の場においても、

「優先席」「優先道路」などがあります。

「優先」の対義語は?

「優先」の対義語は

「劣後(れつご)」です。

「優先」の

「優」と対になる言葉は「劣」

「先」と対になる言葉は「後」

なので、単純に

「劣」と「後」を合わせて「劣後」です。

 

「劣後」の意味は、

「他の物と比較して後れていること」

「他の物よりも劣っていること」です。

 

例えば、

「劣後株」「劣後順位」「劣後的地位」

などの言葉がありますが、

いずれも優先されずに

価値の低いものとして扱われるものです。

 

ただ、「劣後」は造語である上に

マイナスな言葉で、

どうしても必要な時を除いて

敢えて使わない方も多いです。

 

確かにこの「劣後」は

少し使いにくいですね。

 

そこでこの

「劣後」の類語を見てみましょう。

「優先」の対義語の言い換えは?

ここでは2つ見ていきたいと思います。

①「後回し(あとまわし)」

「後回し」の意味は、

「他の物事を優先して、

その後で特定の物事に対応すること」

です。

 

つまり、

「特定の物事の順番を後にする」

と言うことです。

 

例えば、

「課題を後回しにする」と言う場合には、

「課題の他に優先することがあって、

課題を後でやる。」

と言うことになります。

 

また、「後」と「回し」の間に

「に」を付けて、

「後に回す」とすることもあります。

 

「後回し」「後に回す」も全く同じ意味で、

「優先」と同じくらい分かりやすく

日常的によく使う言葉ですね。

 

②「後塵を拝する」

「後塵を拝する」

(こうじんをはいする)

とは「ことわざ」です。

 

元々の意味は、

「人・馬車が通過した後に

立った土埃を浴びながら、

通過した人・馬車を見送ること」です。

 

今では元々の意味が変化して、

「人に追い抜かされて遅れてしまうこと」

「地位の高い人に従うこと」

などを言います。

 

例えば、

「彼女の後塵を拝することがないように、

精一杯努力しようと思う。」

と言うような使い方ができます。

 

どうでしたか?

人との会話だけでなく公共の場でも、

「優先席」「会員優先」などと

「優先」が使われることは

多くなっています。

 

良い言葉だけに対義語は悪い意味の

言葉になってしまいますが

「優先」「劣後」

のセットで覚えておきましょう。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。