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「不足」という言葉は

日常生活からビジネス上の会話まで、

あらゆるシーンで使いませんか。

 

多くの方が意味を知っている言葉で、

気軽に使用しても相手に

考えさせることはほとんどありません。

 

なので、いざ

この言葉の意味や対義語を

考えると思い浮かびませんね。

 

そこで今回は

「不足」の反対語について見ていきましょう。

「不足」の2つの意味は?

「不足」の意味は「足りないこと」です。

例えば、

「不足分を補給する」

「残高不足である」だと、

「足りない分を補う」

「残高が足りない」と言う意味になります。

 

仕事などで人手が足りない時に、

「人手不足」という言葉を

使うこともよくあるでしょう。

 

 

また、「不足」には

「不満であること」の意味もあります。

最初聞くと

「こんな意味あるの?」

と思うかもしれません。

 

しかし、

これは意外とよく見る言葉で、

「相手にとって不足はない」

のような使い方をするのは

この意味だったんですね。

「不足」の反対語は?

①「過剰(かじょう)」

「不足」の反対語として

最も当てはまるのが「過剰」でしょう。

 

「過剰」の意味は、

「必要な分量を超えて

有り余っていること」です。

 

例えば、

何かを必要以上に摂取することを、

「過剰摂取」と言うことがあります。

 

製品を作りすぎてしまうことを、

「生産過剰」と言うこともあります。

 

さらに、

「過剰」は物や過程だけでなく

気持ちにも使うことができます。

 

能力以上に自信が有り余っている人を、

「自信過剰」と言って

非難することもあるでしょう。

 

②「充足(じゅうそく)」

「充足」の意味は、

「十分な状態になるように補うこと」

「満足なこと」です。

 

この言葉は

「緊急時に備えて人員の充足を目指す」

「被災者に水や食料を充足する」

「欲求を充足する」「充足感」

のような使い方があります。

 

「充足」は必要レベルに

おさまっているのに対して、

「過剰」は足りすぎている状態を

表している点で若干異なります。

 

③「超過(ちょうか)」

「超過」の意味は、

「分量や時間が一定レベルを超えて

有り余ること」です。

 

但し、古文だと

「あるもののレベルを超えて優位になること」

「ある人よりも能力が勝っていること」

の意味もあります。

 

現代的な意味では、

「超過料金」なんて言うのはよくあるでしょう。

 

「制限時間を超過する」

と言う使い方もできます。

 

ちなみに、

「超過」は「充足」よりも、

「過剰」に近い言葉です。

 

さらに、

「一定レベルを超過する」のように、

動詞としての使い方ができて

便利な言葉です。

 

どうでしたか?

「不足」は使い方も簡単で

「○○不足」と言うふうに、

語尾に付けるだけでの便利な言葉です。

 

改めて反対の意味である対義語などを考えて、

会話や文章の幅を広げて行きたいですね。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。