難しい

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今回紹介するのは難しい四字熟語。

 

やはり漢字検定1級レベルは難しいですが、

四字熟語では意外と簡単なものもあります。

ことのは先生
ことのは先生
例えば、
「意識朦朧」
(いしきもうろう)
なども
漢字検定1級
レベルですが
皆知っていますね。

今回は漢字検定1級レベルでも

中々覚えにくそうなものを、

少しでも直感的に覚えてもらえるような

記事にしてみたので読んでみて下さいね。

【漢検1級レベル】難しい四字熟語ベスト10!

①「騏驥過隙」

騏驥過隙

騏驥:きき
過隙:かげき
漢字検定1級

 

ことのは先生
ことのは先生
「騏驥過隙」は
・時間の経過が
あまりにも速い
・一瞬のうちに
起きた出来事
・人の生命は
短命で儚いこと
を指します。

<意味の解説>

「騏驥(きき)」とは

「一日で千里という長い距離を走る馬」

のことです。

 

「過隙(かげき)」とは

「戸の隙間から

何かが走り抜ける様子が見えること」

「その隙間の向こう側を走り抜けること」

を指します。

 

つまり、そんな小さな隙間の向こうで、

足の速い馬が駆け抜ける様子を

見る事が出来る時間は

ごく僅かであることを意味しています。

 

②「烟霞痼疾」

烟霞痼疾

烟霞:えんかの
痼疾:こしつ
漢字検定1級

 

ことのは先生
ことのは先生
「烟霞痼疾」は
・強い気持ちで
自然を愛でること
・自然に対して
強い愛着を持つこと
・自然と親しみながら
生活すること
などがあります。

<意味の解説>

「烟霞」には、

「もや、霞、自然の景色」

「痼疾」には、

「慢性的に患っている病気」

となります。

 

つまり、非常に強く自然を愛する様子を

心の病気のように例えらてしまった、

良い意味なのに実は少し異常な人だと示す

四字熟語だったんですね。

 

③「厭聞飫聴」

厭聞飫聴

厭聞:えんぶん
飫聴:よちょう、よてい
漢字検定1級

 

ことのは先生
ことのは先生
「厭聞飫聴」は
「飽きる程
何度も聞くこと」
を指します。

<意味の解説>

」には、

「厭、飫」は両方とも

「飽きる」という意味があり

「聞、聴」も同じように

「聞く」という意味があります。

 

「奇奇怪怪(ききかいかい)」のような

同じ漢字をかぶせる四字熟語もありますが、

同じ意味の違う漢字を

二つ重ねる四字熟語も多いものです。

 

これらはその意味をより強調する

熟語となっているので

比較的覚えやすいですね。

 

④「匡衡壁鑿」

匡衡壁鑿

匡衡:きょうこう
壁鑿:へきさく
漢字検定1級

 

ことのは先生
ことのは先生
「匡衡壁鑿」は
「貧しい生活を
しながらも、
勤勉に勉学に励む様子」
を指しています。

<意味の解説>

「匡衡(きょうこう)」は

「中国の前漢の時代に実在していた人」

「壁鑿(へきさく)」は

「壁に穴を開けること」

を指しています。

 

一番難しい「鑿」という漢字じゃ

「うが(つ)、のみ」という読み方で、

「のみ」とは木や石を削るための道具で

穴や溝を掘るために

必要なものとなっています。

 

この由来は何と、

「壁に穴を開けて

隣の家の明かりで勉強していたこと」

から来ているんです。

 

蛍雪之功(けいせつのこう)と

非常に似ていますが、

それほど頑張って勉強する人に使う

平凡な努力には使えない四字熟語ですね。

 

⑤「玉蟾金兎」

玉蟾金兎

玉蟾:ぎょくせん
金兎:きんと
漢字検定1級

 

ことのは先生
ことのは先生
「玉蟾金兎」は
「月の別名」
とされています

<意味の解説>

「玉蟾(ぎょくせん)」は月にいると

言われている「蟾(ガマ)=ヒキガエル」

「金兎(きんと)」も月にいると

されている「ウサギ」のことです。

 

何故ヒキガエルとウサギなのかと言うと、

月の模様が三つ足のヒキガエルや

ウサギに見えることが由来となっています。

 

これからは月を見るたびに、

「玉蟾金兎だ」と思うようにすれば

忘れることはないですね。

 

ちなみに、同じ意味を持つ熟語として

「玉兎銀蟾(ぎょくとぎんせん)」

という漢字もあります。

 

⑥「甕裡醯鶏」

甕裡醯鶏

甕裡:おうり
醯鶏:けいけい
漢字検定1級

 

ことのは先生
ことのは先生
「甕裡醯鶏」は
「知識や経験が乏しく、
世間の事情が
わからない者」
を指します。

<意味の解説>

「甕裡(おうり)」とは

水やお酒などを貯めておく甕(かめ)

「醯鶏(けいけい)」とは

水場やお酒に湧く羽虫のことです。

 

孔子が弟子に話したことが

由来となっており、

「甕(かめ)の中の酒にいる

羽虫程度のくだらない存在」

と自分を卑下したことが由来です。

 

しかし、「あなたは甕裡醯鶏ですね」

ものすごく簡単に言うと、

「あなたはバカですね」

と言うことになりますが

絶対にバレない悪口ですね(笑)

 

⑦「妟嬰狐裘」

妟嬰狐裘

妟嬰:あんえい(の)
狐裘:こきゅう
漢字検定1級

 

ことのは先生
ことのは先生
「妟嬰狐裘」は
「高い身分
にも関わらず、
派手なお金の
使い方をせず
職務に誠実に
取り組むこと」
を指します。

<意味の解説>

「妟嬰(あんえい)」とは春秋時代の中国で

斉国の3代の国王に仕え、

「宰相として国を築き上げた人」

の名前です。

 

「狐裘(こきゅう)」とは

「狐の白い毛皮のみを使用し作られた衣」

で、当時は高級品として扱われていました。

 

この狐裘(こきゅう)を何と30年身に着け、

国の政治を行ったというのです。

 

政治を行う上での品位は見せつつ、

実際は倹約・謙虚に生きて

その生涯を民衆の為に使う。。。

妟嬰(あんえい)は

とても偉大な人物だったんですね。

 

⑧「乾坤一擲」

乾坤一擲

乾坤:けんこん
一擲:いってき
漢字検定1級

 

ことのは先生
ことのは先生
「乾坤一擲」は
「自分の人生や
運命を賭けて、
大一番の勝負
をすること」
を指します。

<意味の解説>

乾坤(けんこん)とは、

「天と地」という意味があり、それぞれ

乾(けん)という漢字に「天」

坤(こん)という漢字に「地」

となっています。

 

一擲(いってき)には

「サイコロを一回振る」

という意味があります。

 

つまり、

「自分の全運命(天地)を賭けて

それをサイコロに任せる」

と言うとんでもない

四字熟語だったんですね。

 

⑨「雲烟縹渺」

雲烟縹渺

雲烟:うんえん
縹渺:ひょうびょう
漢字検定1級

 

ことのは先生
ことのは先生
「雲烟縹渺」は
「雲や霞が遠く、
薄く広がって
いる様子」
を指します。

<意味の解説>

「雲烟」は「雲と煙、雲と霞」

「縹渺」は「遠くに見えるもの」

という意味があります。

 

これが漢字が難しいのに意味はそのまま、

私はこの四字熟語を見るたびに

「何でもっと簡単な漢字にしなかったの?」

といつも思う言葉です(笑)

 

⑩「涸轍鮒魚」

涸轍鮒魚

涸轍:こてつの
鮒魚:ふぎょ
漢字検定1級

 

ことのは先生
ことのは先生
「涸轍鮒魚」は
・危機が
迫っている人
・切羽詰まった
状況にいる人
などがあります。

<意味の解説>

一番最初の変わった漢字、実はお茶の

「出涸らし(でがらし)」

の文字なんですよ。

 

「涸(こ)」は

水が枯れてしまっている様子

「轍(わだち)」は

車などが通った後に残る車輪の跡

「鮒魚(ふぎょ)」は

フナという名前の魚

の意味があります。

 

由来は荘子がお米を借りようとした所、

「年貢が入ってから貸す」

と断られた話が関係しています。

 

断られた荘子はこんな例え話をします。

「轍鮒魚(水が枯れた跡にいるフナ)から

水が欲しいと言われ、

後で川から汲んでくると言った所、

轍鮒魚は水は今欲しいと怒った」

と言って今お米が欲しいことを訴えました。

 

。。。率直な感想を言うと、

「ひねりも無い普通の例えじゃないか?」

と思ってしまい、私には逆に

印象的な四字熟語となりました。

 

また、ほぼ同じ意味で、

「轍鮒之急(てっぷのきゅう)」

とも言います。

まとめ
まとめ
今回の四字熟語
「騏驥過隙」
「烟霞痼疾」
「厭聞飫聴」
「匡衡壁鑿」
「玉蟾金兎」
「甕裡醯鶏」
「妟嬰狐裘」
「乾坤一擲」
「雲烟縹渺」
「涸轍鮒魚」

あなたが一番難しいと思った四字熟語は?

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いかがでしたか?

難しい漢字が並べてしまいましたが、

皆さんの知識の一助となりましたら

幸いです!

 

もう少し簡単な四字熟語を

「深い意味・かっこいい・古風・怖い」

などのテーマでもまとめているので、

この記事を楽しんでもらえた方は

こちらも読んでみて下さいね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。