ありがたい

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「ありがたい」と言うと、

会話では少し使いづらい言葉かもしれません。

 

一般的には感謝の意を表す言葉ですね。

ことのは先生
ことのは先生
漢字では
・有り難い
・有難い
・難有い
などと書けます。

※「難有い」は古い小説などで使用される

 

今回はそんな

「ありがたいの意味や語源は?」

「ありがたいの言い換えると?(類語)」

「ありがたいの反対の言葉は?(対義語)」

などを紹介していきたいと思います。

「ありがたい」の意味は6つあった!?

読み方

まずは、意味を見ていきましょう。

①人の思いやりなど、あまり無いことに感謝する

②自分に都合が良く、嬉しいと思う

③ものすごく尊い

④珍しくて貴重

⑤難しい

⑥世の中で生活しずらい

①~④は何となく分かる方も多いと思いますが、

⑤~⑥の意味は驚いた方も

多いのではないでしょうか?

 

とは言え、

ほとんどの人は知らないと言うことは、

「実際には①~④の意味でしか使われていない」

と言うことですね。

「ありがたい」の語源は?

古くから日本にある言葉で、

「有り難い」と書きます。

 

文字通り

「有ること」が「難い(難しい)」

で「めったにない」「珍しくて貴重だ」

という状態を表しました。

 

中世になると仏の慈悲を受けることが

有り難いというようになり、

宗教的な感謝の気持ちを言うようになりました。

 

それが近世になって一般に広がり、

感謝の気持ちを表す言葉になったのです。

 

形容詞「ありがたし」の

連体形「アリガタシ」のシが

イ音便化したものが

「ありがたい」となります。

「ありがたい」の類語は?

言い換えとしては、

今実際に使われている意味(①②&③④)での

カテゴリに分けて類語を紹介したいと思います。

①感謝・②嬉しい

同情

②「感謝したい」

②「恩に着る」

③「好ましい」

④「助けになる」

⑤「願ってもない」

⑥「思いがけない」

⑦「幸いな」

⑧「好都合な」

⑨「耳よりな」

⑩「喜ばしい」

③尊い・④貴重

意味

⑪「もったいない」

⑫「恐れ多い」

⑬「頭が下がる」

⑭「身にあまる」

⑭「手を合わせたくなる」

⑯「後光が射している」

⑰「神聖な」

「ありがたい」の類語まとめ!

まとめ
まとめ
今回紹介した類語
「感謝」
「嬉しい」
「感謝したい」
「恩に着る」
「好ましい」
「助けになる」
「願ってもない」
「思いがけない」
「幸いな」
「好都合な」
「耳よりな」
「喜ばしい」
「尊い」
「貴重」
「もったいない」
「恐れ多い」
「頭が下がる」
「身にあまる」
「手を合わせたくなる」
「後光が射している」
「神聖な」

「ありがたい」の対義語は?

対義語

対義語としては、

「有ること」が「難い(難しい)」

と言う語源から考える必要があります。

 

つまり、「よくあること」と言うことで

「ありがち(有り勝ち)」

となります。

 

どうでしたか?

ちなみに英語では「Thank you」より

「grateful」の方がニュアンスが近いです。

 

言葉の細やかな表現を覚えるのは大変ですが、

こういった所で知的であったり

礼儀正しく見られることもあるので

頑張って使っていきましょう。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。