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世の中に出ると人の意見に賛成、反対の
意思表示を行う事はとても重要な事です。
ここでは「私はあなたと同じです」
と人に伝える際に
多く使われる言葉である「共感」
今回はそんな「共感」の類語、
その違いも解説していきたいと思います。
「共感」の意味は?
共感には
「人と感情を共有する」
と言う意味があります。
そこには人が持っている
喜怒哀楽のすべてが含まれています。
強い意志を持って同調する場合だけでなく、
何となくそう思う
という感じ方も共感に含まれます。
人が他人に共感する事はいたって普通の事ですが、
まれに共感が欠如している人がいます。
これは成長過程で発達神経が阻害されて
起こりうる病気の一種であり、
自閉症や反社会性パーソナリティ障害などの
特徴ともなっています。
また、男性と女性には
共感性に違いがある事がわかっています。
女性は非常に高い共感性を持っていますが、
男性の共感性は女性ほど高くはありません。
「共感」の種類は?
共感には2つの種類があります。
①情動的共感
人と同じ気持ちが自身の中に作られる事
(例)
人が楽しんでいる→自分も楽しい
人が悲しんでいる→自分も悲しい
※人の感情に自動的に入り込み、
自分も同じ気持ちになります。
②認知的共感
人の視点に立って自身が物事を認知する事
(例)
人が困っている→
助けるがその方法は相手が望む方法ではない
※他人を洞察する能力は高いが、
相手に寄り添った行動ができません。
この2つに共通している事は
「人の内側を理解しようとする事」です。
情動的共感は頭で理解する事が優先され、
認知的共感は心で理解する事が優先されます。
このように同じ「共感」でも
全く違った理解の仕方がされる事がわかります。
では、本題である共感には
どのような類語があるのか見てみましょう。
「共感」の類語は?
共感の類語はたくさんあります。
早速見ていきましょう。
①同感
人の意見や感情などが
自分と同じであると感じる事。
②共鳴
人が持つ意見に自分が近づく事。
同感は自分が主体として使われる事が多く、
共鳴は人を主体として使われる事が多いです。
使う言葉によって
少しずつ違った意味合いになるので、
適切な言葉を選べるようになりましょう。
また、
たった1つの単語だけでは
言い表せない類語もあります。
<人と理解し合えた時に使う>
③心が通じる
④気持ちがぴったりと合う
⑤波長が合う
⑥相性が良い
⑦呼吸が合う
<人と同じように感じた時に使う>
⑧シンパシーを感じる
⑨気持ちを共有する
⑩志を同じくする
⑪疑念が湧きおこる
どの言葉も
「人の意見がわかった」
「人と同じ感じ方をした」
時などに使う事ができます。
「共感」と言う言葉自体に
少し硬いイメージを受けますが、
上記の言葉に置き換える事で
クッションを付けて会話する事ができます。
「共感」は誰もが持っている感情です。
その為、ビジネスやプライベートの
会話でも使われる事が多いです。
共感の類語である同感や共鳴を始め、
他のくだけた言い方も日頃みんなが
意識せずに使っている言葉だと言えます。
少し気にして会話をしてみて下さいね。
この記事の監修者

- 現役の国語教師です。形式的なWeb辞書のようなものではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえるサイトを目指します。
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