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子供がちょっかいを出してきて、

始めは楽しく相手をしていても

あまりに長く繰り返されている内に

「しつこい」

と言いたくなった経験もあると思います。

 

このようなうんざりする経験から、

「しつこい」という言葉の印象は

悪い事が多いです。

 

それでは「しつこい」の類語も

印象が悪い言葉が多いのでしょうか?

 

今回はそんな「しつこい」の

類語についてまとめました。

「しつこい」の意味は?

「しつこい」の意味は、

「物事に極端にこだわりすぎて、

うっとおしく感じられること」

もう少し具体的な意味となると、

「しぶとく付きまとうこと」

「味や匂い、色が強すぎて長い間残ること」

などがあります。

 

どこまでも食い下がらず、

簡単には諦めない様子で

うんざりしてしまうので

悪い意味で使われる事が多い言葉です。

 

例えば、「ケーブルテレビの勧誘が

しつこくてうんざりする」と使います。

「しつこい」の類語は?

①「執拗(しつよう)」

「執拗」の意味は、

「しつこい様子」「粘り強く拘る様子」

「自分の意見を変えずに押し通す様子」

などがあります。

 

一見すると悪い意味で

受け取られる事が多い言葉ですが、

良い意味での粘り強さを

表現する時にも使われます。

 

例えば、

「検察は企業の不正行為を

執拗に追及しています。」と使います。

 

②「しぶとい」

意味は、

「一度決めた事を押し通す事」

「挫ける事なく粘り強い事」

「強情で何があっても屈しないこと」

などがあります。

 

良い意味で使われる場合は

諦める事なく全力を尽くす一方で、

いつまでも固執している様子に

呆れて批判的に使われる事もあります。

 

例えば、

「彼は最後の1球まで諦めず、

しぶとく粘った。」などと使います。

 

③「執念深い(しゅうねんぶかい)」

意味は、

「思い込み、いつまでも諦めない様子」

「いつまでも忘れない様子」があります。

 

物事に執着する事でいつまでも

その事から離れない様子を表し、

諦めが悪く陰湿なイメージで

使われる事が多い言葉です。

 

例えば、「彼女は執念深いから

気を付けた方が良い。」と使います。

 

④「くどい」

「くどい」の意味は、

「何度も同じことばかり繰り返して、

うっとおしく感じられること」

「味や匂い、色などが

強すぎて長い間残ること」です。

 

「しつこい」と同じように、

マイナスの感情を持った時に

使うことが多い言葉です。

 

使い方は、「同じ言葉ばかりでくどい」

「あの人の説明はとにかくくどい」です。

 

⑤「ねちっこい」

「ねちっこい」の意味は、

「ねちねちしていること」

「しつこいこと」です。

 

使い方は、

「彼女はねちっこい性格だ」

「ねちっこい言い回しだ」などです。

 

⑥「執着(しゅうちゃく)」

「執着」は「しゅうじゃく」とも読み、

意味は「あるものに心を奪われて、

それだけしか見られないこと」です。

 

使い方は、

「お金に対する執着心が強い」

「古いやり方に執着している」です。

 

⑦「我慢強い(がまんづよい)」

「我慢強い」の意味は、

「どんな辛いことでも耐えること」

「困難にめげずに頑張る力があること」です。

 

使い方は、

「彼の長所は我慢強いところだ」

「我慢強い子に育ってほしい」などです。

 

この他に、諦めない様子を表す

⑧「粘り強い」⑨「忍耐強い」

繰り返しに我慢できない様子を表す

⑩「陰湿」

なども類語です。

「しつこい」の類語一覧まとめ!

まとめ
まとめ
今回紹介した類語
「くどい」
「しぶとい」
「ねちっこい」
「執拗」
「執着」
「陰湿」
「執念深い」
「我慢強い」
「粘り強い」
「忍耐強い」

「しつこい」の類語は

印象の悪い言葉が多くありますが、

中には使い方によって

良い意味になる言葉もあります。

 

類語は似た意味を持つ言葉ですが、

僅かな意味の違いによって

それぞれの言葉の印象は異なっています。

 

ある言葉を類語で置き換える場合は、

意味の違いだけでなく

その類語を使う事で受ける印象が

どう変わるかにも注意してください。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。