
この記事は約 2 分で読めます。
一つの言葉には
- 反対の意味を持つ「対義語」
- 同じ意味を持つ「同義語」
- 似た意味を表す「類語」
など、多くの言葉が関係しています。
日常よく使う単語でも
なかなか気付かない物です。
ここでは
「実施」の意味や類語
について見ていきます。
同義語と類語の違いとは?
反対の意味を表す対義語はさておき、
まずは「同義語」と「類語」の違い
をおわかりでしょうか?
同義語は意味が同じと考えられる言葉
類語は意味が似ている言葉
として区別がされています。
例として
「小さい」と「小型の」
の二つの言葉があげられます。
車に関して使う際は
この二つの言葉は同じ意味
として使う事ができます。
しかし、
「小さい問題」として使う時に
「小型の問題」と置き換える事は
できません。
よってこの二つは類語となります。
さて、ここからは本題です。
「実施」の意味は?
実際に「実施」の言葉に関して
見ていきましょう。
「実施」
- 品詞:名詞
- 読み方:じっし
- 意味:計画を実際に行う
- 例文
昨年大好評だったイベントを
今年は規模を拡大して実施する予定だ。
実施に関して言えば
良く耳にする単語と言えます。
これらの意味も踏まえ実施の類語
が思い当たるものがありますか?
「実施」の類語とは?
「実施の類語ってあるの?」
と疑問を持たれる方。
実施の類語としてメジャーなものを
紹介していきます。
①「施行」
- 品詞:名詞
- 読み方
- 意味
- 例文
しこう・せぎょう・しぎょう・せこう
政策・計画などを実際に行う事。
法令の効力を発生させる事。
協議がまとまり、
来年四月一日より新しい法律が施行される。
あまり知られていない
「実施」の類語は他にもあります。
②「執り行う」
→実施を「機能を実行する」際に
使う場合の類語としてあげられます。
例文:只今より式典を執り行う。
②「やり遂げる」
→実施を「動作を伴って行う」際に
使う際の類語としてあげられます。
例文:与えられた仕事を
最後までやり遂げる事ができた。
これらの類語を上手く使い分けると
かっこいい日本語になり、
対比してみると使い方や表現に
どのような違いが出るのかがわかります。
「実施」の類語の使い分け方法は?
基本的に「実施」の類語として
取り扱われる「施行」。
この使い分け方として
「実施」が対象となる範囲
規則・法律だけでなく
計画やイベントなど広い範囲で使用する。
「施行」が対象となる範囲
規則や法律のみで使用する。
「施行」の読み方は
「しこう」「せぎょう」「しぎょう」等
ありますが、
法律用語として使う際の読み方は
「せこう」
となります。
数ある言葉の中でも
「全く意味が同じ単語は存在しない」
と思っておきましょう。
「実施」と言う一つの言葉が示された時、
- 施行
- 履行
- 執り行う
- やり遂げる
等の類語を頭に思い浮かべる事ができれば
正しい日本語を使いこなす事が
できるでしょう。
他の言葉も同様に学習する事で
ボキャブラリーは確実に増えて行きます。
この記事の監修者

- 現役の国語教師です。形式的なWeb辞書のようなものではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえるサイトを目指します。
こんな記事を書いています
対義語2020.12.10「不安」の意味から4つの反対語を解説!
対義語2020.09.18「増加」の対義語は?それに似た3つの言葉も紹介!
敬語2020.06.30「相談に乗る」の敬語には7つの表現があった!?
意味2020.06.18「リスクヘッジ」の意味、使い方を解説!