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「増加」という言葉は

ニュースでもよく聞きますし、

身近な場所でもよく使うでしょう。

 

身近なだけに、

いざ反対の言葉と言われると

パッと思い浮かばない方も多いでしょう。

 

さて、今回はそんな「増加」について

意味や対義語を説明しましょう。

「増加」の意味は?

まず、「増加」の意味は

「物の数量が増えて多くなること」

「物の数量を増やして多くすること」

となります。

この「増加」で増えて多くなるのは、

数でも量でも問題ありません。

 

例えば、

「福祉施設が増加する」

「交通量が増加する」

「資本を増加させる」

のような使い方ができます。

「増加」の対義語は?

「増加」の対義語は

「減少(げんしょう)」です。

「減少」の意味は、

「物の数量が減って少なくなること」

「物の数量を減らして少なくすること」

です。

 

「減少」も「増加」と同じように、

数も量も対象となります。

 

例えば、

「産婦人科が減少する」

「交通量が減少する」

「生活習慣病のリスクを減少させる」

のような使い方ができます。

「増加」の対義語の言い換えは?

では、「減少」の主な類語を

3つ紹介していきたいと思います。

①「減る(へる)」

名詞を動詞にした言葉ですね。

 

「減る」の意味は、

「数量や程度が少なくなったり

低くなったりすること」

「摩耗する(すり減る)こと」です。

 

「数量や程度が少なくなったり

低くなったりすること」の意味では、

「所得が減る」

「摩耗すること」の意味では、

「靴が減る」

のように使うことができます。

 

他に空腹の時に、

「お腹が減る」と言う言葉も

よく使うでしょう。

 

ちなみに、

古文では打ち消し語とセットで

「口の減らない奴だ」のように、

「ひるむ」と言う意味で使うこともあります。

 

②「減じる(げんじる)」

「減る」はあまり知られていませんが、

「減じる」とも言えます。

 

意味は同じように、

「数量や程度が今までよりも

少なくなること」です。

 

あるいは、

「意識的に数量や程度を少なくすること」

「引き算をすること」の意味もあります。

 

例えば「数量や程度が今までよりも

少なくなること」の意味では、

「苦痛が減じる」「水位が減じる」

「意識的に数量や程度を少なくすること」

の意味では、

「評価を減じる」

のような使い方ができます。

 

③「減量(げんりょう)」

「減量」の意味は、

「分量が減ること」

「意識的に分量を減らすこと」

です。

 

「減量」は「減る・減じる」とは違って、

主に分量が減る時に使う言葉です。

 

程度が少なくなった時に、

「減量」と言う言葉を使いません。

 

例えばダイエット中に、

「1ヶ月で2㎏減量できた」

「減量に成功した」などのような

言葉を聞いたことはありますよね?

 

他にも「ごみを減量する」

のような使い方ができます。

 

どうでしたか?

「増加・減少」はセットで

使うことも多いので

ど忘れしないよう覚えておきましょう。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。