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「目的」の対義語と言われて、

どのような言葉を思い浮かべるでしょうか?

 

大きいの対義語なら小さい、

高いの対義語なら低いなどと、

簡単に思い浮かべる事ができますが、

「目的」の対義語と言われると

少し戸惑ってしまいます。

 

対義語とはどういうものかを

踏まえた上で、考えてみましょう。

 

今回はそんな「目的」の対義語

についてまとめました。

「目的」の意味は?

 
「目的」の意味は、

「実現や到達を願って目指す事柄」

「それのために、行動を方向づけるもの」

などがあります。

 

「目的」はある程度抽象的であっても、

その内容に重点が

置かれている時に使います。

 

「目的」という言葉が使われている時は、

それに向けた行動が

伴っている事が多くあります。

 

例えば、

「業績の向上を目的として、

業務の効率化を図る。」などです。
 

「目的」の対義語は?

 
「目的」の対義語は、

「手段」と考えられています。

 

「目的」の反対の意味が、

なぜ「手段」なのかと疑問に思う人も

いるのではないでしょうか?

 

理由は、

必ずしも数値的な程度の差や

明確な反対関係がなくても、

対義語になる事があるからです。

では、その理由を考えてみましょう。

「目的」の対義語が○○の理由とは?

 
対義語は

「その言葉の持つ意味が

反対の関係にある言葉」

の事を言います。
 

 
その中には、

「ある一つの関係を、

それぞれ逆の立場から見た言葉」

などの意味も含まれています。

 

これには、片方の言葉が存在する時、

必ずもう片方も存在する

という関係があります。

 

「手段」の意味は、

「ある事柄を実現させるために取る方法」

があります。

 

例えば、

「損害を最小限に抑えるための手段を講じる。」

などと使われます。

 

この実現させたい事柄というのは、

まさしく「目的」の事を言います。

 

つまり、

「目的」に向けた行動が伴っている場合は、

必ず「手段」が存在する事になります。

 

この事から、数値的な程度の差や

明確な反対関係はありませんが、

「目的」と「手段」は対となる関係性があり、

対義語と考えられています。

 

しかし、

対となる関係性ではあるものの、

対義語の条件は満たしていないとして、

「目的」に対義語は存在しない

とする考え方もあります。

 

対義語の基準は

複雑で曖昧な部分があるため、

その言葉を対義語とするかどうかは

人によって考え方が異なります。

 

しかし、

対義語は必ずしも存在する

とは限らないものなので、

無理して考える必要はありません。

 

その一方で、

対義語を知る事で、言葉の関係性を

しっかりと理解する事ができ、

言葉を正しく使えるようになるので

とても良いことなのではないでしょうか?
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。