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「不安」という言葉は

気分がマイナスな時によく使いませんか。

 

「不安」はあまりに酷い場合は病気で、

「不安障害」や「不安神経症」

という症状も存在します。

 

こんなちょっとしたものから

病気的なものまで存在する、

「不安」について意味や反対語を紹介します。

「不安」の意味は?

「不安」は「安心」の「安」に

打ち消し語の「不」が付いた言葉で、

「安心できないこと」

「心配で落ち着かないこと」です。

やはり、マイナスな言葉が多く、

先に述べた

「不安障害」や「不安神経症」も、

長期的あるいは頻繁に強い

「不安」が続く症状のことを言います。

 

この場合、精神症状だけでなく

頭痛・動悸・めまい

不眠症・胃痛・下痢など、

様々な身体症状も出て、

日常生活に支障をでます。

 

「不安」は「これからの生活が不安だ」

「夜道を一人で帰るのが不安だ」

などの使い方があります。

「不安」の反対語は?

まず、「不安」の正式な対義語は、

「安心(あんしん)」です。

「安心」の意味は

「心配事がなく落ち着いて過ごせること」

で、「不安」とは反対に

気分がプラスな時に使う言葉です。

 

「安心」は例えば、

「人に安心感を与える」

「安心して暮らせるだけの収入がある」

のような使い方ができます。

 

では、対義語ではありませんが、

この「安心」の類語も見てみましょう。

①「安堵(あんど)」

「安堵」の意味は、

「心配事がなく安心できること」です。

 

例えば、

「医師から命に別状はないと聞いて安堵した」

「彼女に安堵の微笑みが見られた」

のような使い方ができます。

「安心する気持ち」を

「安堵感」と言うこともあります。

 

また、「安堵」は古文では、

「垣根内の土地で気がかりなく生活すること」

の意味で使われていることもあります。

 

「中世に幕府や領主が、

所有権・知行権などの

土地の権利を認めたこと」

の意味もあります。

 

②「安穏(あんのん)」

「安穏」の意味は、

「慌ただしくなく

気分が落ち着いていること」です。

 

四字熟語で言うと、

「平穏無事(へいおんぶじ)」

の状態です。

 

例えば、

「安穏な生活を送っている」

「未来の安穏を願っている」

のような使い方ができます。

 

「安穏」は「安心」や「安堵」よりも、

平和が感じられる言葉です。

 

③「安楽(あんらく)」

「安楽」の意味は、

「心身の不快感がなく、

安心して楽しく過ごせていること」です。

例えば、

「安楽な生活がしたい」

「安楽死を望む」

のような使い方ができます。

 

ちなみに「安楽死」は

「患者の回復が期待できず、

本人が望むまま死なせて

苦痛から解放させてあげること」

を意味しています。

 

「安楽」は「安心、安堵、安穏」よりも、

本人の希望が感じられる言葉です。

 

どうでしたか?

わざわざ「不安」と口にしなくても、

心の中で「不安」を感じることは

誰にもよくあることです。

 

できれば「不安」でなく、

「安心」することが多いと良いですね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。