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「罹患」という言葉を知っていますか?

 

普段あまり目にする機会のない言葉なので、

初めて見た人もいるかもしれません。

 

この漢字を見て

最初に戸惑うのが読み方です。

 

また、間違った読み方で

読んでしまいがちな言葉なので、

恥をかいたという人も多いでしょう。

 

今回は「罹患」の

読み方、意味についてまとめました。

「罹患」の意味は?


 
意味は、「病気にかかる事」です。

普段、病気にかかった場合は

「インフルエンザにかかる。」

など「かかる」の一言で

終わらせてしまうため、

「罹患する」という言葉が

使われる事はほぼ無いですね。

 

病院や新聞などで

「罹患率」「罹患者」などの

熟語で目にする事の方が多くあります。

 

例えば、

「がんの罹患率が年々増加している。」

などと使います。

「罹患」の読み方は?


 
「罹患」の読み方は「りかん」です。

間違って読んでいる人の多くが

「らかん」と読んでいます。

 

それは

「罹」とよく似た漢字の

「羅」の読み方が「ら」であり、

「罹」よりも「羅」の方が一般的に

馴染みある漢字であるため

間違う事が多くなります。

 

さらに「羅」を使った

「羅漢(らかん)」という似た響きの

言葉がある事も影響していると考えられます。

「罹」の読み方、意味は?


 
「罹」は

音読みで「リ」

訓読みで「かか(る)」

と読みます。

 

網の象形文字で網を意味する

「罒」

心臓の象形文字で心を意味する

「忄」

尾の短い小鳥の象形文字で鳥を意味する

「隹」

で成り立っています。

 

「網にかかる」「心を捕らわれる」

事を表していて、

「災難に遭う」「うれい」「悩み」

などの意味を持ちます。

「患」の読み方は、意味は?


 
「患」は

音読みで「カン」

訓読みで「わずら(う)」

と読みます。

 

二つのものを貫く象形文字で、

貫く事を意味する「串」

心臓の象形文字で心を意味する「心」

で成り立っています。

 

「心を貫くものがあって心配する」

事を表していて、

「うれえる」「病気になる」

などの意味を持ちます。

 

「罹患」はこの二つの字が持つ意味から

「災難に遭い思い悩む事」

「病気になる事」を表し、

現在では「病気にかかる事」

という意味で使われています。

 

この言葉のように普段あまり

目にしていない言葉は、

ネットや記事などで目にしても

読み方や意味を「なんとなく」

で終わらせてしまう事が

多いのではないでしょうか?

 

知らない言葉が出てきた時は

知識を蓄えるチャンスですし、

時間があればこういったことを

調べると博識になれますよ。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。