考える

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「考える」と言う動詞は

ワードに対しあれこれ案を出しますが、

目に見える行動ではありません。

ことのは先生
ことのは先生
この「考える」は
ア行下一段活用
の動詞ですね。

単純な「する」のような動詞と比べると、

敬語は少し難しい言葉が多くなります。

 

では、さっそく見ていきましょう。

「考える」の尊敬語は?

尊敬語

「考える」の尊敬語は

①「お考えになる、考えられる」

②「ご高察なさる」

となります。

 

①の「お考えになる」

「お」から始まり、「なる」で終わる

典型的な尊敬語のパターンです。

 

使い方として

「社長のお考えになった計画をお聞かせ下さい」

のように使います。

 

②の「ご高察なさる」はその人の気持ちを汲み取る

といった意味があります。

 

「ご高察」の「ご」は丁寧表現

「なさる」は尊敬表現になります。

 

使い方として

「急ではありますが、ご高察のほどお願いします」

のように使います。

 

まれに誤用される表現で

「ご高察します」

は使ってはならない言葉です。

 

これは、自分自身を良い方向に言っており、

敬語として間違いです。

 

こんな時は「察します」を使うと良いでしょう。

「考える」の謙譲語は?

意味

「考える」の謙譲語は

③「考えておる」

④「拝察する」

⑤「愚考する」

となります。

 

③の「考えておる」は会話からうまれた言葉で、

使い方として

「デザインは現在、社員達で考えております」

のように使います。

 

注意したいのが、「考えておる」は

今考えている事を示しているので、

これから考える場合は使わないようにしましょう。

 

ちなみに、「考えておる」の「おる」は

西日本の地域で使われていて、

「存在する」という意味があります。

 

「存在する」の「在る」から、

「おる」になったと言われてます。

 

④の「拝察する」は謙遜する言い方で、

「拝察」自体が目上の人に使う言葉です。

 

会議でのスピーチや、冠婚葬祭で

使うことが多いと思いますが、

「地震の影響で、ご不安な日々を

お過ごしのことと拝察いたします」

のように使います。

 

「拝察」の類語に「お察しします」があり、

意味は相手の気持ちを思いやる事です。

 

少しニュアンスを変えたい時は

こちらを使いましょう。

 

⑤の「愚考する」は自分の考えを謙遜する言い方で

口頭より書面で使われることが多いです。

 

メールや手紙等で使われ

「この内容について愚考しましたが、

納得いかない回答だと思います」

のようになります。

「考える」の丁寧語は?

類語

「考える」の丁寧語は

⑥「考えます」

となります。

 

⑥の「考えます」は普段の会話でも使い、

「ママ友と旅行に行こうと考えてます」

「この案件が終わったら考えます」

などと言います。

 

「考えます」の類語に「検討します」があり、

・測したり結論を導くこと

・判断するかどうかを考えると

いう意味があります。

 

どうでしたか?

少し類語なども交えながら解説しましたが、

自分の状況に合った敬語を

覚えておいて下さいね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。