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何かをする前に
「準備する」「用意する」
「支度(したく)する」と言う言葉、
何となく全て使いますよね?
実のところ
「準備・用意・支度って何が違うの?」
と思った方も多いでしょう。
「準備」を
ベースに
他との違いを
解説します。
では、まずは「準備」の意味から
チャックしていきましょう。
「準備」の意味は?
「準備」の意味は、
「何らかの物事に備えて
事前に必要なものを揃えたり、
状況を整えておいたりすること」です。
準備が適切に行われている状態を、
「準備万端(じゅんびばんたん)」
と言います。
「準備」と言う行為には、
「これから行う物事が上手く行くように」
との意図が感じられます。
例えば、日常的に使うとしたら
「出掛ける準備をする」
「食事の準備をする」
特別なイベントに使うとしたら、
「大会に使う備品を準備する」
「心の準備をする」などと使います。
「準備・用意」の違いは?
「用意」の意味は、
「事前に必要なものを揃えて備えておくこと」
「細かい点まで配慮して、用心すること」
と言う意味です。
違いとしては
「準備」は将来起こる出来事にまで
備える言葉であるのに対して、
「用意」は将来的なことまで考慮されていません。
例えば、「食事の用意をする」
「学校で使うものを用意する」
試験や大会、勝負事などの合図で
「用意ドン」「用意スタート」
などを見ると何となくイメージできますよね。
また、「用意周到(よういしゅうとう)」
と言う言葉もあるのですが、
「抜かりなく用意ができた状態であること」
を意味しています。
「準備・支度」の違いは?
「支度」の意味は、
「ある物事を行う前に、
使用するであろう物を揃えておくこと」
「外出前に身なりを整える身支度(みじたく)」
の意味もあります。
この他にも古文では、
「食事をすること」
の意味で使われていることもあります。
「準備」や「用意」は試験や資料に使える言葉で、
「試験の準備(用意)をする」
「資料の準備(用意)をする」
などの使い方ができますが
「試験の支度をする」「資料の支度をする」
などとは言いません。
どちらかと言うと、
「食事の支度をする」「外出の支度をする」
生活に身近なことにしか使えません。
また、就職や就学、結婚などで
必要な物品を揃えるためのお金を、
「支度金(したくきん)」と言います。
どうでしたか?
ほとんど同じ言葉にも思えますが、
「準備→用意→支度」の順に
限定的な使用となっていきます。
普段何気ない言葉も、
考えてみると奥が深いですよね。
この記事の監修者
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