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「巡る」という言葉は、

日常でもよく使われる言葉です。
 

言葉の意味については、

「何となくわかる」

という程度の言葉だと思います。
 

しかし、

意味をわかって使っているつもりでも、

正しく意味を説明できない人も

多いのではないでしょうか?
 

今回は「巡る」という言葉

についてまとめました。

「巡る」の意味は?

「巡る」の意味には、

  • 「物の周りを進む」
  • 「一周するようにまわる」

という意味があります。
 

例えば、

「近くの池を巡る」

などが挙げられます。
 

ここで「池を巡る」と言われると、

「いくつもある池を、順番に訪れる」

事を想像する人も多いと思います。
 

それも間違いではありません。
 

「巡る」の意味には、

「あちらこちらとまわり歩く」

という意味もあります。
 

 
例えば、

「各地の城を巡る」などがあります。
 

「一周するようにまわる」という意味から、

「順番にまわって元に戻る」

という意味でも使われるようになりました。
 

「季節が巡る」などは、耳にすると思います。
 

使っているけど、

意味の説明をしようとすると難しいのは、

「重要拠点を巡って争いが起きる」などの、

「巡る」の意味だと思います。
 

この「巡る」は、

「ある物事を中心として関係する」

という意味で、

ある物事によって起こされている出来事を

表す時に使います。
 

「疑惑の判定を巡って議論となる」

などでも使われ、この他にも

  • 「周りを取り囲む」
  • 「回転する」
  • 「時がたつ」

などの意味があります。
 

「巡る」の漢字の成り立ちは?

意味に通じるものがあるので、

漢字の成り立ちについても説明します。
 

「巡」は、

「⻌(しんにょう)」

「巛(せん)」

から成り立っています。
 

「⻌」は

十字路の形からできた「行」

立ち止まる足の形からできた「止」

から成り立っていて、

「立ち止まりながら進む」「道を行く」

という意味があります。

 
「巛」は、「川」の旧字で、

流れる水の形からできていて、

「かわ」「水の流れ」という意味があります。
 

 
この2つの形から、

「川のように定まった経路に従って行く事」

を意味する事になり、

「巡」の漢字が成り立ちました。
 

「巡る」は、

  • 「物の周りを進む」
  • 「あちらこちらとまわり歩く」
  • 「ある物事を中心として関係する」

など、いくつも意味があります。
 

それらの意味を、

できるだけ多く知っておく事で、

幅広い場面で、

正しく使う事ができるようになります。
 

さらに、漢字の成り立ちや、

意味の繋がりを考える事で、

「巡る」という言葉への理解も

進むと思います。
 

言葉への理解を進めて、

わかりやすく、

正しい言葉選びをしていきましょう。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。