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「感性」という言葉を聞くときには、
必ずと言っていいほど
「豊か」とセットになってますよね。
つまり、
「あの人は、感性が豊かだ」という
使われ方をされるイメージがあります。
そして「感性」には、
どこか人間の心の自然な温かさを
感じさせるものがあります。
この「感性」の対義語となると
思い浮かべることが出来るでしょうか。
今回はそんな
「感性」の対義語、類語
について紹介していきます。
「感性」の意味は?
「感性」の対義語について考える前に、
まず「感性」の意味について
確認していきましょう。
少し難しいのですが、
「感性」の意味は
①「外部からの刺激に
応じて発生する感受性。」
②「自身の理性・意志を用いて
維持するべき感覚的欲求。」
③「思惟(悟性的認識)の
材料といえる感覚的認識。」
④「感覚によって沸き起こる、
それに支配される経験内容。
従って、感覚に伴う感情や
衝動・欲望をも含む。」
とあります。
簡単に言えば、非常に
「感覚的なもの」
ということになるでしょう。
「感性」の対義語は?
「感性」の対義語は「感性のままに・・・」
という表現があることを考えると、
「抑制する」イメージを
持ったものであることが想像できます。
したがって、反対の意味を持つ言葉は
「感性」の意味にも触れられている
(感性を抑制する)
- 理性
- 知性
- 知恵
があります。
これに対して、
「悟性」ではないかという考えもあります。
しかし、
ドイツの哲学者「カント」によると、
「悟性」は
「感性と理性の中間にある
化学的思考の主体としている」
同じく「ヘーゲル」によると、
「悟性」は
「理性に対して対象を固定的にとらえ、
他との区別に固執する思考能力」
として説明されています。
やはり「感性」の対極にあるものは
「理性」というべきでしょう。
ほとんどの人は
「感性の豊かな人」と聞くと、
どことなく明るく純粋な
イメージを抱くのに対して
「理性的な人」と聞くと、
どこか感情を押し殺したような
冷たいイメージを抱くのではないでしょうか。
本来は「理性的な人」の方が
「人」としては正しく
理想的な姿であると言われています。
しかし、「感性の豊かな人」の方に
好感が持たれるのはなぜでしょうね。
「感性」の類語は?
「感性」の類語は
- 感受性
- 感度
- 察知
- 事理
があります。
「印象的」な感性もあれば
「感情的」なもの、外部からの刺激
「本質的」な能力に対して
「感性」は用いられます。
「感情」に対して「理性」は、
「人間」が「感情」的に行動するのを
防ぐために大切な役割を果たしています。
一方で、「理性」によって
「感情」を抑制しすぎると、
「人間」としての「個性」や
「魅力」を創出する「感性」という
要素が欠けた、画一的な
「人間」ばかりになってしまうでしょう。
したがって、
私たちの個性や魅力を伸ばし、
それを生かすためには、
生来の「感性」と、
その対極にある「理性」との
バランスを適度にコントロールする技術が
必要になってくるでしょう。
この記事の監修者

- 現役の国語教師です。形式的なWeb辞書のようなものではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえるサイトを目指します。
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