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他人を気にせず自分の
思い通りに行動しても良い姿や
その気持ちを表す時に
「心置きなく」という言葉を使います。
晴れ晴れとして解放されたような
気持ちが感じられる言葉でもあります。
しかし、「心を置く」とは
どのような事を意味するのでしょうか?
今回はそんな
「心置きなく」の意味についてまとめました。
「心を置く」の意味は?
まず、本題に行く前に
「心を置く」とはどんな意味でしょうか?
「置く」の意味には、
「心を配る、配慮する」
「その場所に留める、ある場所に残す」
という意味があります。
そのため「心を置く」は、
常に心を配り周囲に配慮するという事から
「気をつかう」「遠慮する」
という意味があり、
そのような態度から
「打ち解けない」
などの意味も持つようになりました。
さらに、心をその場所に
留めておく・残しておくという事から
「心残り」「未練を残す」
などの意味もあります。
例えば、
「他のお客に心を置きながら
おしゃべりを楽しみました。」
「行くことができなかったお店に
心を置きながら帰宅した。」
などと使います。
「心を置く」を、
心が置けるほど親しくて心を許せるとして
「気をつかわない、安心できる」
など本来の意味とは正反対の意味で
捉えている人もいますが、それは間違いです。
同じような間違いをされる言葉として、
「気が置けない」「気の置けない人」
などが挙げられます。
「気を置く」は「気をつかう」という意味なので
「気が置けない」は「気をつかう必要がない」
という意味になりますが、
「心を置く」と同じような理由で
正反対の意味で捉えている人が非常に多くなっています。
「心置きなく」の意味は?
「心置きなく」は、「こころおきなく」と読みます。
意味は、
「遠慮なく、気兼ねなく」
「安心して、心残りなく」
などがあります。
他人に対して好きなように振る舞う様子や
他の事を考える必要もなく、
何も心配せず自由に行動する様子を表す時に使います。
例えば、
「休日は長年の友人と
心置きなく過ごす事ができました。」
「ペットを預けたので
心置きなく旅行する事ができます。」
などと使います。
「心置きなく」は形容詞「心置きない」の連用形で、
「心置き」と打ち消しの
助動詞「ない」という形になります。
「心置きなく」は
気をつかわなくていい様子を表す言葉です。
誤用される事で知られている
「気が置けない」と同じように、
元となっている「心を置く」の意味を
間違えている人には
正反対の意味で受け取られてしまいます。
使用する際には状況や相手をしっかりと見極めて、
間違って受け取られないように
わかりやすい言葉を心置きなく
使うようにして下さいね。
この記事の監修者
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