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「万人受け」の意味を考える場合に、

単純に「万人受け」で

正式な意味を調べようと思っても

見つけることができません。
 

実は広辞苑などにも登録されていません。
 

では、どうやって意味を

考えれば良いのでしょうか?
 

今回はそんな

「万人受け」の意味を

簡単に解説していきたいと思います。

「万人受け」の言葉の成り立ちは?


 
私たちは、

「万人受け(ばんにんうけ)」

という言葉を使う場合、

「あの商品は万人受けする。」

という使い方をします。
 

この言葉は

「万人」+「受け」

と分けて考える必要があります。
 

では、

それぞれの意味を見ていきましょう。
 

「万人」の意味は?


 
「万人受け」の「万人」とは、

  • 多くの人。
  • すべての人。
  • ばんじん。

とあります。
 

そして、「ばんじん」とは、

  • すべての人。
  • ばんにん。

です。
 

「受け」の意味は?


 
さらに、

「万人受け」の「受け」とは、

  • 受け取られかた。
  • 評判。
  • 受け入れること。
  • 承認。

とあります。
 

「万人受け」の意味は?


 
つまり、「万人受け」とは、
・多く(すべて)の人に受け取られる。
・多く(すべて)の人の評判。
・多く(すべて)の人が受け入れること。
・多く(すべて)の人が承認。
といった意味になります。
 

つまり、「万人受け」の意味としては、

「万人」と「受け」を

組み合わせることによって

分からなくもありませんが、

「万人受け」の後に、

「する」「しない」を付けて

考えた方が明確になるでしょう。
 

したがって、

「あの商品は万人受けする。」

と言えば、次のような意味になります。
 

「あの商品は、多くの人に

(好意的に)受け取られる。」

「あの商品は、多くの人の評判になる。」

「あの商品は、多くの人に受け入れられる。」

「あの商品は、多くの人に承認される。」

 
どうでしたか?
 

結局、「万人受け」の

使い方まで考えたときに、

すっきりした解釈を

することができましたね。
 

「万人受け」の他にも、

このような言葉の成立の過程を辿らなければ

正確な意味を知ることのできない言葉は

まだまだあるのかもしれませんね。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。