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世の中には「似通った言葉」=「類語」

がたくさん存在しています。
 

一目でそうとわかる言葉や

これも類語なのかと思う言葉まで様々です。
 

ここでは

「行う」の類語、その使い方

について見て行きます。
 

「行う」の意味は?

まずは「行う」についてですが、

行動や動作を実践する

という意味があります。
 

古文の意味としては、

「仏道修行する(お勤めする、勤行する)」

「処理する」「命令する」などもあります。
 

元々は

「一定の手順や法則、伝統などに従って、

活動や動きなどををすること」

という意味だったんです。
 

使用する際には

  • 「やる」
  • 「する」
  • 「実施(じっし)する」

の3つに分類されますので、

まずはそれぞれを見ていきましょう。

「行う」の主な類語は?

では、「行う」の主な類語を3つ見ていきます。

①「やる」

「やる」はラ行五段活用に属しており

漠然とした動作や行為を

口語的な表現を用いて使われます。

 

「行う」の類語の中でも親しい間柄でよく使う、

もっとも簡単な類語が「やる」です。

 

「やる」は「行動する」の意味で、

身近なことから特別なことまで

幅広く使える言葉です。

 

「やる」は「行動する」以外には

「迎えをやる」「車をやる」など、

「向かわせる」「走らせる」

の意味で使うこともあります。

 

人に物をあげる時に「お小遣いをやる」

勝負に勝った時の「やった!」

なども実はこの「やる」なんです。

 

「やる」は色々な意味を持っているだけに、

「行う」よりも少し抽象的で

軽い感じがします。

 

目上の人に使う場合には、

他の類語を使用するのが無難です。

 

②「する」

「する」はサ行変格活用に属しており

一般的に様々な動作や行為

について表現する際に使われます。

 

「やる」とまでいきませんが、

「する」も「行う」の類語の中でも

気軽に使いやすい言葉です。

 

「やる」の意味も「行動する」

目的や結果は関係なく、

何らかの活動や動きをする時に使う言葉です。

 

例えば、

「仕事をする」「車の運転をする」

と、比較的「行う」に近い使い方ができます。

 

他にも「ご飯の量を少なくする」

「荷物を軽くする」など、

「する」独特の言葉の使い方もあります。

 

③「実施(じっし)する」

「実施する」の意味は少しフォーマルになり、

「計画的に活動をすること」

「ルールに従って動くこと」などです。

 

例えば、「大会を実施する」「試験を実施する」

「工事を実施する」などの文章を見ますよね。

 

また、「実施に関する詳細」を「実施要項」

「基本的な設計を元に、

具体性のある設計作業を行うこと」を

「実施設計」と言うこともあるでしょう。

 

「実施」は「やる」「する」とは違って、

「行う」と同じように

改まった場で使える言葉です。

「行う」の類語一覧まとめ!

「する」「行う」「やる」の言葉それぞれに

類語が存在しています。
 

類語にもどのような目的で

使うかによって類語も変わってきます。

まとめ
まとめ
今回紹介した類語
「やる」
「する」
「実施する」
「実行する」
「全うする」
「果たす」
「終える」
「致す」
「為す」
「遂行する」
「成し遂げる」
「やり遂げる」
「仕立てる」
「手掛ける」
「執り行う」
「営む」
「挙行する」
「従事する」
 
上に挙げた「行う」の類語を見ていると

実際にどの言葉を選んだら良いのか

悩んでしまいそうです。
 

海外の人がよく

「日本語は難しい」と口にしています。
 

日本で生まれ育った日本人でも

言葉の使い方には

迷いが生じる場合があります。
 

特に類語や対義語などは

その代表的なものです。
 

「もっと詳しく知りたい!!」と思った人は

一度さらにご自身で調べてみると

気付かないことが見つかるかも知れません。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。