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常日頃から文章の作成や日常会話で

多く使われている

「発生」という言葉の意味や類語

について紹介します。
 

慣れ親しんだ言葉ですが

いざ深く掘り下げると実は知らなかった事や

知っていても曖昧であった事が

出てくるのが日本語の深みです。
 

一つでも多くの事を正確に知る

きっかけになればと思います。
 

「発生」の意味とは?

意味

発生の意味は

  1. 物が新たに生じる事、
  2. 又、事が起こる事。
     

    事故・事件・台風・害虫被害などの

    現象にも使われます。

  3. 生物が成体となるまでの
  4. 過程を指す際に使われます。


    
発生現象は

  • 個体発生
  • 系統発生

の2つに分類されますが、

通常は前者の「個体発生」

として使われます。
 

「発生」の類語は?

類語

「発生」の類語としてあげられるのは

「生成」

です。
 

「生成」の意味

物が生じる事、又は物を生じさせる事。
 

表現方法としては

  • AがBを生成する
  • AからBが生成される

と表し、Bが生まれる為には

Aの存在が必要である事を示します。
 

「生成」の例文

・実験中にミスを犯し、

結果的に有害物質が生成されてしまった。
 

「発生」の類語には「生成」の他にも

どのような意味を指すかによって

様々な類語が存在しています。
 

目的別にあげてみます。
 

自然な流れによって大きさが増加する際

  • 成長
  • 育成
  • 伸びる
  • 生まれ育つ

 
例文:作物の生育状態を日々記録している。

 
発達を経て成熟期に達する

  • 完熟
  • 大人びる
  • 円熟
  • 成り立つ
  • 発育

 
例文:彼は少年から青年へと成長し、

次第に大人びてきた。
 

物事が起こる際

  • 行なわれる
  • 発する
  • 起きる
  • 在る

例文:現場で起きている混乱は

誰も鎮める事ができないでいる。
 

露見する際

  • 漏れる

例文:手元に届いた案内状には

日時が漏れていた。
 

始まる、発生する際

  • 湧き上る
  • 生起
  • 持ち上がる
  • 湧く
  • 芽生える

例文:煙突から蒸気が

湧き上っている。

「発生」の類語一覧まとめ!

まとめ
まとめ
今回紹介した類語
「生成」「生起」
「成長」「発育」
「育成」「完熟」
「円熟」「在る」
「湧く」
「漏れる」
「発する」
「起きる」
「伸びる」
「湧き上る」
「成り立つ」
「大人びる」
「芽生える」
「行なわれる」
「持ち上がる」
「生まれ育つ」

「発生」の英語は?

意味

「発生」の英語表記は

大きく2つに分けられます。
 

発生の意味でに分かれている事と

同様です。
 

①の「物が新たに生じる」際の

  • 英語表記「occurrence」
  • 大学以上のレベル
  • TOEICスコア:600点以上の単語

 

例文:「事件の発生」

The occurrence of an event.
 

②の「生物が胚→幼生→成体となる」際の

  • 英語表記「development」
  • 高校1年生レベル
  • TOEICスコア:350点以上の単語

 
生物学用語として使われます。
 

例文:「発達の初期の段階」

An early period of development.
 

目的別に類語が存在していても

どれにでも当てはまる

オーソドックスな言葉という物が

必ず存在しています。
 

会話や意思の疎通が滞らない程度に使う

言葉の意味や基本の類語は

抑えておきたいポイントですね。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。