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「シュール」という言葉を

聞いた事があると思います。
 

お笑い芸人やそのネタに対して、

「シュールだ」という使い方を

するのをよく耳にします。
 

自分が会話で使う時に、

どういう意味で使っていたかを

説明する事ができる人はそういません。
 

今回はそんな

「シュール」の意味や語源

についてまとめました。

「シュール」の意味は?

「シュール」の意味は

  • 「非日常的、非現実的な様子」
  • 「理解する事ができない様子」
  • 「風変わりな」

という意味で使われる事が多くあります。
 

絵画などの芸術作品や映画などの

映像作品・お笑いなどで、

一般的なものからかけ離れたものや、

内容が理解できない場合に使われます。
 

「シュール」の使い方は?

「この作品は、シュールだね」

という場合、完全に中立的な立場で

使われる事も多いですが、

「自分では理解できないけど、

何となく良い作品」

と、肯定的な意味で

使われる場合もあれば

「訳がわからない作品」

という皮肉を含んだ意味で

使われる場合もあるため、

注意が必要です。
 

 
「非日常的、非現実的な様子」

とありますが、

状況や人物・行動などに

大きく差異がある場合に

使われる事が多くあります。
 

例えば、

「いい大人が殿様のコスプレ姿で

警察官に説教されている」

「真面目な上司が酔って

赤ちゃん言葉を話している」

というのは、

多くの人がシュールだと感じると思います。

 
しかし、人の感じ方がそれぞれ異なるために、

一概に「これがシュールだ」

と言う事はできません。
 

「シュール」の語源は?

「シュール」という言葉は、

「シュールレアリスム」

というフランス語が語源となっています。
 

「シュールレアリスム」は、

「超現実主義」

を意味します。
 

20世紀前半に起きた芸術活動で、

潜在意識を追及した世界を表現した

作品が多く作られる事になった

思想の事です。
 

 
ここで、

フランス語の「シュール(sur)」は

「超」「上の」という意味です。
 

しかし、

日本語で使われている「シュール」は、

あくまでも「シュールレアリスム」

の略語から意味が変化したものであり、

フランス語の「シュール(sur)」とは

別の言葉となっています。
 

「シュール」の意味は、

  • 「非日常的、非現実的な様子」
  • 「理解する事ができない様子」
  • 「風変わりな」

でした。
 

しかし、同じ状況でも、

人の感じ方がそれぞれ異なるために、

「シュール」という言葉に

適した状況というものも、

人によって差が出る事になります。
 

 
「シュール」は、意味を深く考えると

難しくなってしまうので、

意味を知ったうえで、

「よくわからない」「何かおもしろい」

くらいの感覚で使っても良いと思います。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。