持つ

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今回は「持つ」の敬語です。

ことのは先生
ことのは先生
「持つ」は
タ行五段活用
の動詞となります。

例えば雨の日に「傘を持った?」

と言ったりしますよね。

 

これが尊敬語、丁寧語、謙譲語

により表現が変わってきます。

 

では、簡単な例文を交えて、

説明していきたいと思います。

「持つ」の尊敬語は?

尊敬語

尊敬語は目上の人に使う言葉で、

相手を立てる時に使います。

 

そんな「持つ」の尊敬語は

①「お持ちになる」

となります。

 

相手の動作に敬意を表し、例えば

「取引先に渡すお土産は

社長自らお持ちになります。」

のように相手を高め、

自分より目上の人に使います。

 

よく誤用される敬語に

「お持ちになられる」

があります。

 

「お持ちになる」の尊敬語は

「お〇〇になる」という形式なので、

これに「〇〇られる」

がついてしまうと、

二重敬語になってしまいます。

 

よくやりがちなので気をつけましょう。

「持つ」の謙譲語は?

敬語

「持つ」の謙譲語は

②「お持ちする」

③「持参します」

④「持ってまいります」

となります。

 

②「お持ちする」

「目上の人が持っているものを

自分が持つ時」

「お土産等を持っていく時」

などに使います。

 

ですから自分自身は、

相手より低い立場ということになり、

「自宅までお荷物を、お持ちします。」

のように言います。

 

③「持参します」

「お土産等を持っていく時」

限定での使用となります。

 

よく、誰かに何かを

持ってきてほしいときに

「ご持参ください」

という表現が聞かれますが、

「持参」は謙譲語ですので、

人に対して使うのは間違いとなります。

 

④「持ってまいります」

「もって来ます」の「来る」が、

「参る」に変換した言い方です。

 

「お持ちする」のように

目上の人の対して使うような

制約は無く、例えば

「今荷物を、持ってまいります。」

「荷物を、お持ちします。」

のように使います。

「持つ」の丁寧語は?

敬語

丁寧語なので、語尾に

「です」「ます」がつきます。

 

その為、「持つ」の丁寧語は

⑤「持ちます」

となります。

 

⑤「持ちます」

最も堅苦しくない表現で

「その荷物は私が持ちます。」

のような言い方になります。

 

どうでしたか?

ちなみに「持つ」の類語は

「所持する、所有する、所蔵する」

「携帯する、携える、有する」

などがあります。

 

敬語以外にもその時に適した

表現で言い換えれると良いですね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。