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「お茶請け(おちゃうけ)」と聞くと、
何か上品な聞こえ方がしませんか?
この言葉には日本人ならではの
相手を思いやる気持ちも見えてきます。
今回はそんな
「お茶請けの意味や由来は?」
「お茶請けは何で受けじゃないの?」
「お茶請けのマナーは?」
などの疑問を簡単に解説したいと思います。
「お茶請け」の意味は?
これは簡単に言いますと、
会社での来客やお友達を招いた時、
お茶だけでは寂しいので
和菓子やクッキーなどを一緒に出しますよね?
この
「お茶と一緒に出すお菓子」
が「お茶請け」ということになります。
「お茶請け」の由来は?
日本では茶道が昔からあり、
その時からお茶請けはありました。
相手の事を気遣えば、
お茶だけでは味気ないので
一緒に添える食べ物が必要です。
貴重品であり、
「木の実」
がお茶請け
として使われて
いたんです。
その後、砂糖の普及により和菓子が広まり、
木の実から和菓子へと変化をしてきたのです。
ちなみに、お茶請けというと何となく
日本茶を思い浮かべてしまいがちですが、
「コーヒーや紅茶に添えるお菓子もお茶請け」
という言葉は使用できます。
そして「請け」の漢字に
さらに深い理由があるんです。
「お茶請け」が「受け」じゃない理由は?
そもそもお菓子を何でお茶請けと言い、
「受け」という漢字を使わず
「請け」の漢字を使用したのでしょうか?
これは「請け」という漢字には
「支える」
という意味が込められています。
つまり、「請け」には
「お茶を支えることにより引き立てる」
「渋いお茶の味を甘いお菓子が引き立てる」
というような背景があるんです。
さらに、
お茶にはカフェインやカテキンが含まれており、
空腹時にその成分をとると
胃が荒れる恐れがあります。
お茶を頂く前に甘いお菓子を頂くことで
「胃への刺激を抑えて欲しい」
と言う日本人の体への気遣いから
生まれた言葉なんです。
ただ、最近の研究では甘いお菓子を先に食べると
「血糖値が急激に上がるので健康に悪い」
となっていますので、
今となっては気遣いと言えないかもしれませんね。
「お茶請け」のマナーは?
お茶請けにもマナーがあります。
お米の茶碗、お味噌汁のお椀、
お箸の位置などがあるように、
お菓子とお茶にも左右のマナーがあります。
自分から見て
「左側にお菓子、右側がお茶」
になるのが基本的な置き方のマナーです。
さらに、出す順番も決められており、
「お菓子を出してからお茶を出す」
というのがマナーです。
これはビジネスの際にも
共通するマナーなので覚えておきましょう。
どうでしたか?
日本人の優しさや気遣いが見える言葉でしたね。
これからは「お茶請けをどうぞ」と出す時、
「来てくれてありがとう」など
その時の自分なりの気持ちを込めて
出してみてはどうでしょうか?
この記事の監修者
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