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「与える」という言葉は特に何も考えずに、

自然な形で「与える」

と口にする方も多いでしょう。

 

しかし、

いざ「与えるの意味は?類語は?」

となると意外と思い浮かびませんよね。

 

では、今回はそんな

「与える」の意味、類語について

解説していきたいと思います。

「与える」の意味は?

「与える」の主な意味は、

「①自分の所有物を人に渡して、

その人の所有物とすること」です。

①の意味では「動物に餌を与える」

のような使い方があります。

 

さらに、

物体ではないのにも使える

「②ある人が誰かに何かをさせること」

「③相手に必要なものを提供すること」

「④影響を及ぼすこと」

などもあります。

 

それぞれ使い方は

②の意味では「課題を与える」

③の意味では「注意を与える」

④の意味では「印象を与える」

のように使います。

 

「与える」には色々な意味があるのですが、

「人のためにする」という意味が

込められている点は、

どれも共通しています。

「与える」の類語は?

では、「与える」の主な類語を

4つ見ていきます。

①「あげる」

「与える」の類語の中で最も簡単で、

日常的によく使う言葉が「あげる」です。

 

「あげる」の意味は、

「金品などを相手に与えること」です。

 

「あげる」は元々は謙譲語として

使われてきたのですが、

最近は丁寧語として

親しい相手や目下の人に

物を与える時に使います。

 

ついでに言うと

目上の人に金品が渡る場合、

謙譲語として「差し上げる」

と言う言葉を使います。

 

例えば、「子供にお小遣いをあげる」

のような使い方をします。

 

②「授ける(さずける)」

「授ける」の意味は、

「目上の人が大層なものを

目下の人に渡すこと」です。

 

「人にものを渡す」と言う点は

「与える」と同じなのですが、

「授ける」は「大層なもの」が

「目上の人から目下の人に渡る」

ことを意味しています。

 

例えば、

「勲章を授ける」のような使い方があり、

「子宝を授かる」のように

受け身で使うこともよくあります。

 

③「恵む(めぐむ)」

「恵む」の意味は、

「困っている人を可愛そうに思って

金品を渡すこと」です。

 

「与える」では気持ちは関係なく、

「金品を人に与えること」を意味します。

 

これに対して、

「恵む」には与える側の人の

「相手を可愛そうに思う気持ち」

「哀れみの気持ち」が込められています。

 

例えば、

「親切な人が貧しい子供たちに

パンを恵んでくれた。」

のような使い方ができます。

 

④「提供する(ていきょうする)」

「提供する」の意味は、

「金品や技術などを相手に役立てて

もらえるよう差し出すこと」です。

 

「スポンサーとなる広告主が、

番組を視聴者に公開すること」

の意味もあります。

 

例えば、

「便利なサービスを提供する」

「番組を提供してくれる

スポンサーを募集する」

のような使い方があります。

「与える」の類語まとめ!

まとめ
まとめ
今回紹介した類語
「あげる」
「差し上げる」
「授ける」
「恵む」
「提供する」

どうでしたか?

「与える」が簡単な言葉であるだけに、

「分かりそうで答えられない。」

と言う方も多かったのではないでしょうか。

 

これを機会に身近な言葉を勉強してみると

会話や文章の力が増えるかもしれませんね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。