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「これはどんな意味なの?」

「使い方合ってるの?」

と疑問に思う言葉が誰にでも

一つや二つありますよね。

 

ここでご紹介する

「さめざめ」はそんな言葉の一つです。

 

今回は、まず「さめざめ」の

意味や類語を紹介していきます。

「さめざめ」の意味は?

意味は大きく分けると3つあります。

①しきりに涙を流し静かに泣く様子

②心に染みる事をしみじみ言う様子

③意識がはっきりとして冷静な様子

 

何となく

①の意味は知っていたかもしれませんが、

②や③の意味を知っている人は

かなり少ないようです。

 

「泣く」以外にも

「さめざめ」が使えるのを知れば、

小説などに使われた際に

疑問に思う事も少なくなりますね。

 

夏目漱石、島崎藤村、宮沢賢治などの

文豪が発表している作品にも

「さめざめ」という言葉が

数多く良く使われています。

 

対して現代の作家が発表している作品には

それほど見受けられず、

「さめざめ」は「今時の言葉」ではなく

古き良き時代を上手く表現するのに

使われやすい言葉です。

「さめざめ」の類語は?

類語としては次の言葉があげられます。

①えんえん

(意味)

長く続く様子。

非常に苦しそうな状態。

 

②わんわん

(意味)

人が大声で泣く声を表す言葉。

声や音が反響する様子。

 

③わあわあ

(意味)

激しくやかましい様子。

 

④しくしく

(意味)

絶え間なく続く様子。

絶えず鈍く痛みがある状態。

 

⑤ほろり

(意味)

同情して涙を流す様子。

酒に軽く酔った状態。

散り落ちる情景。

 

さめざめは畳語(繰り返す言葉)です。

 

その為、類語にも畳語が多いようです。

 

特に決まりはありませんが、

言葉の韻も意味合いも似通っているので

使う際には気を付けなければなりません。

 

難しい言葉を使うと

ちょっと鼻が高く感じられますね。

 

多くの外国人は

「日本語は難しいけれども美しい言葉だ」

と言ってくれています。

 

意味の捉え方に悩む言葉も多いですが、

今回の「さめざめ」のように

一つずつ理解して使いこなしていけば、

より魅力的な日本語を

使えるようになるのではないでしょうか。
 

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。