この記事は約 1 分で読めます。

 
普段何気なく使うのですが、「心置きなく」

 

いっけんそこまで意味は

難しくなさそうですが、

「勘違いしている人も多い」

といわれる言葉です。

 

そこで今回は

「心置きなく」の意味、対義語などを

紹介していきたいと思います。

「心置きなく」の1つ目の意味は?

「心置きなく」には

2つの意味があるので、

1つ目を見ていきましょう。

 

例えば、

気を許しあった仲で

うちとけている友達がいたとしましょう。

 

そんな時、

「彼とは心置きなく話せる仲間だ」

「今日は心置きなく過ごせる」

と言ったりします。

 

つまり、その意味は

「遠慮なく、気がねすることなく」

という意味です。

「心置きなく」の2つ目の意味は?

では、2つ目を見てみましょう。

 

例えば、

自分の母や父の住む実家に、

妻と子供と一緒に帰省したとします。

 

そんな時、

子供は小さくてまだ騒いだり

泣いたりするような年頃です。

 

母親は子供の泣き声がうるさいことや、

騒いだりするのを心配し

緊張していますよね。

 

そこで緊張している妻に対し、

「自分の家と思って心

置きなく過ごしてちょうだいね」

と使われます。

 

つまり、この場合の「心置きなく」は、

「心配なく、安心して」

などの意味も含んでいます。

 

こう聞くと、

「私は意味を勘違いしてなかった」

と思う人も多いはず。

 

この勘違いしている人が

多い秘密には対義語にあります。

「心置きなく」の対義語は?

「心置きなく」の対義語は

「心を置く(こころをおく)」

となります。

 

まず、ここでの「置く」の意味ですが、

「物事と物事の間などに

一定の時間または距離を設ける」

「心を配る、配慮する」

などになります。

 

そのことから

「心を置く」の意味には、

・周囲に遠慮すること

・相手と打ち解けていない

・相手に心を開いていない状態

というような意味があります。

 

つまり、

よく相手と仲が良いから

心が通じ合っているとして

「心の置ける親友だ」

と勘違いして使う人が多いようです。

 

当然これは間違いで、

「心を置く」とは仲が良いとは

真逆の状態なので気をつけましょうね。
 

他の記事も見る

この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。