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物事が良い方向に変化した時、

「改善」という言葉をよく使いませんか。

 

特に仕事や地域活動などで

良からぬことが起こると、

それが起こらないように

「改善策」を考えることがあります。

 

このように色々な場で使われる

「改善」という言葉について、

意味や対義語を見ていきましょう。

「改善」の意味は?

「改善」の意味は、

「悪い点を改めて良い物にしていくこと」

です。

例えば、

「業績を改善する」

「生活習慣を改善する」

などの使い方があります。

 

「改善点」とか「改善策」など、

単語としての使い方もあります。

 

ちなみに、

「改善」は世界的にも使われており、

トヨタの生産方式をよく表している言葉です。

「改善」の対義語は?

では、「改善」の主な対義語を

4つ紹介していきます。

①「改悪(かいあく)」

「改善」の最もわかりやすい対義語は

「改悪(かいあく)」です。

 

「改悪」には

「物事を改めた結果、

余計に悪くなってしまうこと」

と言う意味があります。

 

例えば、

「自己判断でルールを改悪する」

のような使い方ができます。

 

「改善」も「改悪」もいずれも、

物事を改める点では共通しています。

 

ただ、

両者は改めた後の結果が正反対で、

「改善」では良い方向

「改悪」では悪い方向

に向かうことを意味しています。

 

②「悪化(あっか)」

「悪化」の意味は、

「状態がだんだんと悪くなっていくこと」

です。

 

今までの状態が良い悪い関係なく、

今までの状態よりも

悪くなっていくことを意味しています。

 

例えば、

「症状が悪化する」「関係が悪化する」

などのように使います。

 

「悪化」の対象となるのは、

主に病気・情勢などです。

 

技術や能力、文化、組織などは、

基本的には「悪化する」とは言いません。

 

③「退化(たいか)」

「退化」の意味は、

「進歩せずにどんどん衰えていくこと」

「以前よりも規模が縮小すること」

などです。

 

「生物の発生・成長過程で

組織が衰えたり、縮小したり、

消えたりなどすること」

を意味する場合もあります。

 

「悪化」は病気・情勢などを

対象としているのに対して、

「退化」は主に

技術や文化などを対象としています。

 

なので、

「文明が退化する」「記憶力が退化する」

などのような使い方をします。

 

④「退歩(たいほ)」

「退歩」の意味は、

「技術レベルが以前よりも悪くなること」

「後戻りすること」です。

 

「退歩」は「改悪」「悪化」よりも、

「退化」に近い言葉です。

 

つまり、

「退化」と同じように

技術や文化などを対象に使えます。

 

例えば、

「技術が退歩する」「記憶力が退歩する」

などのような使い方があります。

 

「退化」と異なるのは、

「退歩」では生物を対象としていない点です。

 

どうでしたか?

基本的には

「改善」「改悪」

の組み合わせが適切です。

 

「改善」と言う言葉

「病気が改善した」「機能が改善した」

と、とにかく幅広く使える言葉です。

 

つまり、その反対の意味も

その状況に合った言葉を

選ぶ必要がありそうですね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。