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漢字には同じ漢字を3つ重ねて

成り立っているものがあります。

 

木を3つ重ねて「森」

車を3つ重ねて「轟」などです。

ことのは先生
ことのは先生
このような
同じ漢字を3つ
組み合わせて
構成される漢字を
「品字様」
と言います。

そんな中、

「石を3つ重ねた磊」

という漢字があります。

 

意外と見たことある人は多いと思いますが、

読み方や意味が分からない方は

ほとんどでしょう。

 

そこで今回は

「磊」の読み方、意味、使い方

などを解説していきたいと思います。

石3つの漢字「磊」の読み方は?

学校でこの漢字を習うことはないので、

普通は知らない人がほとんどです。

 

まず、「磊」の読み方は

「ライ」と読みます。

ことのは先生
ことのは先生
この漢字には
「訓読み」
は存在しません。

「解字」としては石を三つ合わせて、

「多くの意思が重なり合う様子」

を表しています。

※解字であって意味ではありません。

石3つの漢字「磊」の意味は?

「磊」という漢字そのものの

意味は以下の通りです。

・石の重なりあっているさま。
・石がごろごろしているさま
・大きな石のさま
ことのは先生
ことのは先生
「磊」「森」「炎」
のような同じ漢字を
複数重ねることで、
「そのものが多いこと」
を表します。

このように直接的ではなく、

たった一文字で

「深い意味を持つ漢字」

も気になる方はこちらの記事を

読んでみて下さいね。

また、雷の左に石を付けて、

「礌」

田を三つに石をつけて、

「礧」

という漢字があります。

 

実はこれらも「ライ」と読み、

「磊」と同じ意味をもちます。

 

また、皆さんがどのように

この「磊」を見たのか分かりませんが、

「磊」を1つで使用することは珍しく

「熟語として使用」

することが多いです。

 

では、最後によく使われる

使用方法も見ておきましょう。

石3つの漢字「磊」の使い方(熟語)は?

ここから使用頻度の高い

2つ熟語を紹介していききます。

①「磊塊(ライカイ)」

この言葉の意味は

①石が積み重なっているさま

②胸中に積み重なった不平

を表します。

 

①の意味は「磊(ライ)」だけでも

表せますが、小説などで

「磊塊(ライカイ)」を

使用しているのを見たことはあるので

両方の意味を覚えておきましょう。

 

②「豪放磊落(ゴウホウライラク)」

この言葉の意味は

「心が大きく、細かな事に

こだわらないこと」

です。

 

同じ漢字なので、先ほどとは真逆ですね。

 

例えば「豪放磊落な性格」

などの表現がよくあります。

 

この四字熟語の構成としては、

豪放(ごうほう)が

「気性が大きくこだわらないこと」

磊落(らいらく)が

「大きな石がうず高く積み重なっている様」

を表すことで上記の意味となります。

 

また、「磊」を用いて

「磊磊:ライライ」

「磊磊落落:ライライラクラク」

「礌礌落落:ライライラクラク」

の熟語全てが

「豪放磊落」と同じ意味を持ちます。

Tシャツもありましたが、誰も意味が

分からないですよね(笑)

 

どうでしたか?

この理義字には

「羽、林、品、晶、姦、圭、炎」

など思っている以上にたくさんあります。

 

例えば、「姦」は

「女3人寄れば姦しい(カシマしい)」

というように言います。

 

解字は「女性がひしめくさま」

漢字の意味は「みだら・よこしま」

という意味が強く出ます。

 

このように他にも色々ありますが、

まだ時間のある方は

「月2つの漢字」

もついでに覚えておきましょう。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。