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給食当番や掃除当番など、

ほとんどの方が学校で「当番」に

あたったことでしょう。

 

この「当番」という言葉の「番」

この漢字は意外と深いんですよね。

 

今回はそんな「当番」の

反対の意味にあたる対義語

言い換えの類語

さらに「番」についてなどの知識を

深めてみたいと思います。

「当番」の意味は?

この「当番」は

役割りと思う人がほとんどですが、

もう少し深い意味があり

「順送りに仕事の番に当たること」

「順に受け持つ仕事の番に当たること」

「番に当たる人」

を表します。

 

冒頭で例に挙げた

「給食当番」や「掃除当番」も、

クラスの人に順番に回っていたのでは

ないでしょうか。

そのように、

誰かが順番に受け持つような

仕事を行うことを「当番」といいます。

他にも「当番医」などの用例があります。

「当番」の類語は?

関連語としては

「担当」「受け持ち」「係」「担任」

などがあります。

先生などの「担任」も

この類語に当たるのは少し意外ですね。

 

これらの単語には

「組織に属する人が、

ある特定の仕事を引き受ける人」

という共通する意味があります。

「当番」の対義語は?

「当番」の対義語は「非番」です。

非番は文字通り

「当番でないこと。またはその人」

を表します。

 

使い方としては以下のようになります。

「明日は非番だ」

「今日の仕事は非番だ」

 

基本的には仕事が休みという意味で

使われることが多いです。

「当番」と「茶番」は似た意味だった!?

「番」には様々な意味があります。

 

「かわるがわる」

という意味で使われているのが

今回紹介した「当番」「非番」ですね。

 

「当番」「非番」と同様の意味で使う

「番」として「茶番」が挙げられます。

 

これには

その見え透いたばかげた行為・物事のこと

を意味します。

 

昔の「茶番」とは、劇場の楽屋で

お茶の用意や給仕をする役

を言いました。

なので実は、

「当番」や「非番」と同様に

「持ち回りで行う仕事」

という意味で使われています。

 

江戸後期に茶番の役者が

いろいろな工夫を思いついて、

余興をするようになり、

それを指して茶番と呼ぶようになりました。

 

それが素人に広まり、

素人が役者と同じように演技をして

落ちを付ける寸劇を行うようになります。

 

これを「茶番狂言」というようになり、

この略称として「茶番」と称されます。

 

即興の素人劇から転じて、

そこの見え透いたばかげた行為を

表すようになったんですね。

どうでしたか?

 

よくよく考えてみると

「番」には色々な使われ方を

しているんですね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。