糸2つ

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この漢字「絲」には、

「糸が2つ」の変わった文字ですね。

 

「糸」自体は「象形文字」が由来です。

(物の形から生み出された文字)

ことのは先生
ことのは先生
何本かの
細いひもが
編まれている
「よりいと」
の形から糸が
生まれました。

では、今回はそんな糸2つの漢字

「絲」の読み方、意味などを

解説していきたいと思います。

糸2つの漢字「絲」の読み方、意味は?

絲

まず「絲」の読み方は

音読み「シ」

訓読み「いと」

となります。

 

現在は主に、

1:縒(よ)り糸や絹糸

2:まるで糸のように長く細いもの

3:糸を張った弦楽器

4:ほんのわずかな分量

という意味で使われています。

 

ここで気づいた方も多いですね。

 

「絲」は「糸」と同じように

使うことができ、基本的に

「糸のように細いもの」を表します。

ことのは先生
ことのは先生
つまり、
「絲」は
「糸の旧字」
「糸」は
「絲の略字」
となります。

例えば、

「運命の糸」や「記憶の糸をたぐる」

などの比喩表現も同様に使えるわけです。

 

糸のように細かい雨を表す

「糸雨(しう)」など、

色々な表現に使えるので

文学やキャッチコピーなどで

「絲」を使用しても良いですね。

 

どうでしたか?

「絲・糸」が基になった漢字は

多く存在します。

 

例えば、

「縄(なわ)」「綿(わた)」は、

糸を縒り合わせたものを意味し、

「緩(ゆる)める」「締(し)める」は、

糸を縒り合わせていく時の動作が

関係しています。

 

初めて目にした漢字でも、

部首などと一緒にイメージを

つかむことが出来れば

覚えやすいかもしれませんね。

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この記事の監修者

ことのは先生
ことのは先生公立高校国語教師・漢字検定準1級
現役の国語教師です。形式的なWeb辞書ではなく「分かりやすい!面白い!」と思ってもらえる記事を心がけています。時折頂く皆さんからのコメント、ありがとうございます。とても励みになっています。